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2006年02月22日
「森の湯」
JR千歳線の上野幌駅近くは厚別東通と274号線が交差し、札幌と北広島の市境が複雑に入り組んでいる。「森の湯」はこの二つの道路から北広島市側に少し入ったところにあり、パークゴルフ場に隣接していて、夏は競技する年配者でにぎわっている。冬訪れると雪野原と雑木林に囲まれて少々秘湯の感じが漂う。
ここには露天風呂があって、谷を挟んで向こう側の山の林を眺めながら湯に浸かれる。冬なら降ってくる雪を頭に受けて、身体は湯の中に沈め、頭部の冷気と身体の熱さを加減する。夏は木々の緑を、秋にはその紅葉を見て、目と身体の両方を楽しませることができる。時たまJR線の列車が遠くを走るのを目の端に捕らえたりする。
晴れた日で空気が澄んでいると、まれに風呂に浸かりながら羊蹄山が見えると聞いたけれど、見た経験はない。泉質は植物成分が多いアルカリ性のモール泉で、コーヒー色である。滑りやすいお湯なのか、滑らないようにとの注意が目につく。
名前が、森の恩恵を受けた湯といった意味を込めてつけられているだけあって、札幌の都会のイメージを持って来ると、隠れ湯といった雰囲気である。地元の常連客が多いようで、湯上りに休息室で休んでいる様子には都会の湯治場という感じが漂っている。
投稿者 esra : 2006年02月22日 06:48