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2006年03月17日
「ビズカフェ(BizCafe)」
2000年の6月にJR札幌駅北口近くにITに関わる企業家、研究者、行政関係者、学生等の雑多な人々のたまり場としてのビズカフェが開店した。二階建のプレハブで、一階部分にはラーメン屋があった。ここに集まる連中が新しい試みを次々と繰り出して、マスコミにも取り上げられ、札幌のみならず全国のIT業界にも知られる存在になった。
このビズカフェの理念は「New Business from New Styles」で、この標語を筆書きにした看板が架かっていた。新しいやり方で新しいビジネスを追求する実戦の場としてビズカフェを機能させようとしていた。それは評価できるものにつながっていった。この初代のビズカフェは2年間の時限付のもので、経済産業大臣表彰を受賞するまでになって閉店した。
ビズカフェの第二ステージは2003年の10月に初代のビズカフェのあったところに出来た「伊藤組110ビル」の2階に入居した。写真のビルの2階の少しはみ出した部分が二代目ビズカフェである。前述の看板そのものは二代目ビズカフェにも引き継がれている。しかし、二代目になってからはビズカフェの話がマスコミにでることは少なくなって、ビズカフェを背負う人達の顔も見えなくなって来ている。初代の賑わいを知る著者には秘境化が進行している感じがする。
最初は屋台で繁盛していた店を、立派な店舗のレストランにしたら客が遠のいた、という話はよく聞く。ビズカフェもこの例と重なるところがあるのではなかろうか。秘境探検で思い出したように二代目ビズカフェを訪れて、店内の本棚のところの写真を撮って来た。開店時にこの本棚に本を寄贈したけれど、その後寄贈本も増えていないのが一目瞭然である。この空いている本棚も秘境感を増幅させている。
投稿者 esra : 2006年03月17日 05:28