« 「恵迪寮跡」 | メイン | 「道立文書館別館」 »

2006年03月10日

「北海道放送(HBC)社屋屋上」

 大都会のビルの屋上は色々な使われ方がされているようだ。「ようだ」と書くのはその利用法が部外者にはほとんど分からないからである。ただ、ビルの屋上を見上げて、その利用法を推測できるのは、放送や通信に関わる会社に関してである。なぜかというと、アンテナやアンテナを設置するための鉄塔が地上からでも確認できるからである。

 放送会社のビルの屋上はどのようになっているのか探検にいくことにする。幹部を知っている関係で、北海道放送(HBC)の屋上の見学を頼み込んだ。元々は、同社の屋上に設置した監視カメラで撮影したライブの映像をインターネットで流しているのをパソコンで見て、監視カメラの設置状況を現場で確かめようという動機からである。

 屋上には予想していたようにパラボラアンテナがあって、静止衛星を捉えるように設置されている。直系が7メートルの写真に示す巨大なものである。利用している衛星は宇宙通信株式会社(SCC)のスーパーバードB2と呼ばれているお星さま(衛星をこう表現することがある)である。その他にも小さなパラボラアンテナや、前述の監視カメラも鉄塔の上に確認できる。写真に写っているように、他のビルの鉄塔のアンテナも目の当たりにすることができる。

HBC屋上2A.jpg

 ビルの屋上から北海道庁の庁舎や旧庁舎前の庭園を俯瞰できる。ビル群とそれを分けるようにまっすぐに延びる通りが目に入る。青空駐車場やそこにびっしりと詰め込まれた車の群れも見える。このような大都会を上から観察できる場所がビル毎にあることには一般の人はほとんど気に留めない。まったくビルの屋上は大都会の秘境といってもよい。ただ、ビル屋上には一般の人が簡単に近づけないため、秘境探検を行うのは難しいことも確かである。

HBC監視カメラA.jpg

投稿者 esra : 2006年03月10日 17:48

コメント