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2006年03月07日
「札幌市手稲記念館」
西野屯田通を山の方に向かって進んで、北5条手稲通を過ぎて左側にこの記念館がある。小さな看板を見落とすと通り過ぎてしまう。この記念館は手稲町の開基100年を記念して構想が練られ、昭和41年(1966年)に同町が札幌市と合併したため、事業は札幌市に引き継がれた。この手稲町の郷土資料館は昭和44年(1969年)に札幌市手稲記念館として完成をみている。
館内は見学者もおらず、古色蒼然という感じの民具や資料が並べられている。室内の照明が落とされているので、自分で照明をつけてぐるりと見て回る。手稲遺跡の出土品から始まって、開拓時代の日用品まである。今や、どんな風に使ったのかは判じ物の農機具もある。写真や書類の類も展示されている。
手稲に生息している動物の剥製もあって、ヒグマもいる。開拓民を襲った大災害として、トノサマバッタの大群の襲来があり、その猛威がバッタ塚で示されている。バッタ塚とは、おびただしいバッタの成虫や幼虫を退治して砂地に埋めたもので、黒色の土に変化している。ガラスのケースに入ったバッタ塚の一部のサンプルが薄暗い資料室に展示されていて、周りの雑多な展示物とも相まって、外とは別世界を演出している。
この記念館は会議室や講堂があって、講堂では年配者が卓球に興じていた。資料室の訪問者はこの時はまったく居らず、地区の勉強会場や娯楽場として役に立っている施設と見た。しかし、一度きりの見学の印象なので、正確ではないかも知れない。
投稿者 esra : 2006年03月07日 01:03