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2006年03月08日
「北海道開拓の村」
ここが明治・大正期の北海道の建造物を集めたテーマパークだと知って訪れるので、冬季の開村時間から少し経って入ってみて観光客が居ないとしても、秘境の感じは薄い。しかし、ここをテーマパークと知らないで、周囲の野幌森林公園の雪道をトレッキングしていて紛れ込んで入ってしまった状況を想定すると、ここは大秘境と錯覚するに違いない。
それにしても3月の週日の午前中に秘境探検の大義名分で訪れた時には人が居なかった。秘境探検という点ではこの方が都合がよく、加えて天気も良かったので、写真を撮るのに精を出した。ただ、村内は整備が行き届いて、絵葉書用には適している写真は沢山撮れても、人影も写っていなくて、映画のセットだけを撮ったような面白みに欠ける写真が並んでしまったのも確かである。
北海道は開拓百年を記念して、百年記念塔や開拓記念館を建設するのと並行して、開拓の歴史をテーマにした野外博物館として、1983年にこの開拓の村を開村した。面積は54ヘクタールに及び、63棟の復元や修復した建造物が並んでいる。これらの建物は道内の各地から解体されて運ばれ、修復・復元されている。異なる種類の建物が軒を接していたりするので、町並みに違和感があるけれど、その分テーマパークである点が演出される効果もある。
外に人が居ないので建造物に入っても一人である。その由来を知る建物の中では、一人であるの点で一層タイムスリップした感じに浸ることができる。記憶にも秘境の部分があって、こんな時にふいに現れて来る。
投稿者 esra : 2006年03月08日 10:48