2006年03月09日
「冬の五天山」
五天山は西区の琴似発寒川と左股川が両脇に流れる304メートルの低い山である。発寒川には西野の街が広がり、左股川沿いに福井の街が連なる。五天山はかって採石場でもあって、福井側から見ると写真のように階段状の採石の跡が眺められる。この採石後の景観を緑に戻すことも柱にして、五天山の麓に西区では初めての総合公園造成計画が進行している。
この造成計画は1996年に始まっていて、25ヘクタールの公園予定地が確保されて、2008年に完成予定とのことである。予定地がどのようなものであるのか、近くまで行ってみることにする。しかし、写真のように金網が張ってあって、中には入れない。公園予定地は雪に埋もれている様子が見られるだけである。雪が溶けても今のところただの広場だけなのだろう。
福井側から五天山に近づけないので、西野側から登ってみることにする。西陵高校の脇の雪道を五天山の方向に進み、「私有地につき立ち入り禁止」の看板を無視して先に進む。しかし、途中写真の「五天山入口」の石碑からの登山道路は人の歩いた気配もなく、登山道と思しきところが雪で覆われて先に伸びている。長靴履きで、カメラを片手に登山の準備などまったくしないで出向いて来たので、雪を漕いで登るのは敬遠した。
頂上に近づけなかったことを秘境である理由にして、冬には秘境になるこの山には、雪が溶けた頃はどんな様相に変わるのか、また来てみようと思っている。
投稿者 esra : 2006年03月09日 10:06