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2006年03月16日
「永山記念公園と永山邸」
札幌市内の公園はどこも雪で覆われるため、訪れる人もなく、冬期間は秘境に変わると言っても過言ではない。特に雪の多い年はその秘境度が増す。北2条東6丁目の半区画を占める広さで永山記念公園がある。街の中心部に近いこの公園が、冬場にはどんな様子か出向いてみる。
この公園は木々が多くて、夏には市民の憩いの場所になっているだろうことが推察できる。しかし、雪の多かった今年(2006年)は3月も半ばにさしかかっているのに、公園内のベンチは雪に埋まっている。公園内の雪が解けない限りこの公園内に足を踏み入れる何の理由もみつからない。精々著者のような自称秘境探検隊員が写真を撮りに雪の上を歩くぐらいだろう。
この公園の北側には北海道有形文化財に指定されている「旧永山武四郎邸」がある。永山は北海道開拓長官となった黒田清隆と同郷人で、北海道における屯田兵の育ての親である。永山邸は明治10年(1877年)に建てられた私邸である。写真の2階建ての部分は1937年頃に三菱鉱業セメント会社が建設したものである。永山邸は生憎修理中で中には入ることができなかった。
この公園の西側には、サッポロビールの工場跡地に建った集合商店施設のサッポロファクトリーがあって、ガラス張りのこの建物が写真の背景に写っている。この建物の東側入り口は裏側の位置づけで、入り口脇に「札幌神社」の石碑が建ち、祠が祭ってある。サッポロファクトリーの守護神が祭られていると説明にあった。サッポロファクトリーも午前中に入ってみると、開店早々で客もほとんど居なくて、ガラス張りのドームの下の巨大空間は秘境と表現してもよいかも知れない。
投稿者 esra : 2006年03月16日 03:47