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2006年03月19日
「伏見稲荷神社」
この神社の由来は札幌では古い。1884年(明治17年)に京都伏見にある官幣大社稲荷神社に札幌への分祀を願い出て、札幌区南五条東一丁目に分神が祀られることになった。その後、神社は琴似村十二軒に移され、さらに現在の藻岩山麓に移されたのは1907年のことで、現在地で100年の歴史を刻んでいる。神社があるあたり一帯が伏見と呼ばれるのは、京都の伏見稲荷神社の名前から来ている。
藻岩山麓通は名前の通り藻岩の山裾を通り円山と神社山の間を抜けて宮の森に通じる。この通の伏見2丁目にこの神社が建っていて、藻岩山を背に、南側に広がる札幌市に向かっている。近くには藻岩浄水場や水道記念館がある。神社の入り口は赤い鳥居が目に付くのですぐ分かる。
しかし、長らく札幌に住んでいたけれど、赤い鳥居がこんなに重なっている参詣道のある神社があったとは知らなかった。鳥居の下をくぐりながら鳥居の数を数えたら二十六あった。週末の午前中のせいもあるのだろうけれど、参拝者もほとんど見当たらず、残雪に鳥居の赤が一際映えて、この季節、この時間帯でここは秘境である。
本殿は藻岩山を背負う格好で、周囲には冬枯れの景色が広がり、秘境探検の証拠写真を撮る分には都合が良い。しかし、春になり北国の緑が戻って来て、この神社が緑の木々に囲まれる頃は行楽の地として良いところだろうと想像できる。毎月一日(市の日)にはこの境内で市が立つそうで、その時は秘境から賑わいの場所に変わるのだろう。
投稿者 esra : 2006年03月19日 04:43
コメント
伏見稲荷神社に関するコメントが寄せられて、人気の神社なのだと認識を新たにしています。鳥居の入り口のところにアイスクリームとかクレープ(だったか)の店や道路を挟んで向かい側にもレストランがあって(記憶が不正確かも知れませが)、食事で寄り道するのも良いスポットです。
投稿者 aoki : 2006年06月21日 07:00
初めまして。
TVで、札幌100秘境を知りました。
私は、神社を中心に巡るのが好きですが、
伏見稲荷神社は、最近、訪れました。
とても興味深い神社なので、
是非、周辺のお店に訪れた際は、
皆様に、訊ねて頂きたい神社です。
とても良いパワーを感じます♪
投稿者 鮫島 礼子 : 2006年06月20日 18:51
私は旭丘高校を25年ほど前に卒業しましたが、その頃は伏見稲荷の周囲には建物はほとんどありませんでした。
旭山についてですが、昔は温泉山と呼ばれていたようです。実際、鉱泉も湧いていたとか。その鉱泉と定山渓からのお湯を使って、最盛期には6軒の温泉施設があったようです。札幌温泉、不老閣、延命園、風詠館など。風詠館の場所は南藻園(養護施設ですが、まだある?)のあるあたりです。
このあたりについては「まちBBS北海道、マイナーな地名」に詳しいです。
投稿者 元ムー特派記者 : 2006年04月05日 22:02
私はここの地域にて商売をさせていただいています。伏見稲荷は氏神様として御参りにいきます。参道は、山麓通りからではなく、更に押しボタン式信号を渡り、下に続く階段と獣道のような坂の参道(まだ、雪に埋もれてるかな?)があり、先は環状通りまで続いています(さすがに環状通付近は住宅街でアスファルトですよ)。ここの参道の獣道のような所もなかなか秘境の観を呈しています。伏見稲荷のHPにも鳥居の写真等が出ていますのでご覧になってはいかがですか。
http://www.s-sys.co.jp/fusimi/default.html
私もこの企画には参加したいと思いましたが、一つの秘境と思われるものについて調べています。(間に合いそうにもない…)それは、この伏見稲荷の近く界川1丁目に大正から昭和の初めの6年間だけ温泉施設があったそうなんです。その名も札幌温泉。札幌初の温泉リゾートで洋風の建物に噴水、電車(ある人の話では馬車)まで敷かれていたようです。温泉は定山渓より送湯管を約30kmに亘り埋設し、加温して使っていたようです。だいたいの場所は今の旭山公園入り口下付近と見ていますが、送湯管などの情報がありません。資料館のHPと商工会議所のシティガイドに少し資料がありました。
札幌市資料館の札幌温泉情報HPはhttp://www.city.sapporo.jp/shiryokan/re-onsen.htmです。是非見てみてください。
投稿者 ノルト : 2006年03月21日 07:36