« 「石山緑地」 | メイン | 「秘境探検と航空写真-その2」 »
2006年04月11日
「聖ベネディクト女子修道院」
この修道院は厚別区の「もみじ台通」と「原始林通」の合流点のところで、厚別中学校と斜め向かいに位置してある。もみじ台通の車の往来が頻繁な道路沿いにある、寄宿舎風の何の変哲もない建物なので、道路に面した塀にはめ込まれている写真の修道院のプレートを見逃すと、こんなところに由緒ある女子修道院があるとは気がつかない。
女子修道院なので、外観の写真を撮るだけで、どうせ断られるのが決まっている院内の見学は頼みもしなかった。だから、ある意味この建物内部は筆者にはまったくの秘境である。同修道院はHPを公開しているので、精々インターネットでこの女子修道院の来歴を調べるぐらいが、秘境探検として出来精一杯のところである。
修道院の名前にある聖ベネディクトは、西暦480年に双子の兄妹の兄としてイタリアに生まれている。後にローマとナポリの中間にあるカシノ山に修道院を建てている。聖ベネディクト修道院の流れはドイツからの3名のシスターによりアメリカにもたらされ、さらに共産化された中国から日本に亡命したシスターにより、1950年に日本まで到達する。1952年には東京麻布、続いて北海道の夕張、室蘭、札幌に修道院が設けられている。どうして北海道との縁が深いのかはHPを読んでも分からない。
修道院であるから当然ではあるけれど、修道女は宗教的戒律の元で、規則正しい信仰生活を送っているようである。筆者には続けるのは無理な生活だろう、といわずもがなの感想を述べておく。修道院に入らなくても、仏教のいわゆる在家に相当する制度もあるようで、これを「オブレート」と呼ぶそうである。修道院のHPにはこのオブレートの募集も書かれていたけれど、さてオブレートでも戒律を守った生活は厳しそうである、と信仰心の薄さも手伝って判断している。
投稿者 esra : 2006年04月11日 02:29