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2006年04月15日
「盤渓小学校」
札幌市街から見ると三角山、円山、藻岩山の裏側を通過して西区福井から南区北の沢に抜ける一本道がある。途中この道から中央区宮の森方面につながる道の分岐点があって、そこにこの小学校がある。札幌市中央区にある市立小学校と聞くと、街の真ん中にある小学校をイメージするかもしれないけれど、ここは札幌の市街地から一山越えた、山間部にある小学校なのである。
大都会札幌で自然に囲まれ、自然を教材に生かすということで知る人ぞ知る小学校である。したがって、秘境には当てはまらないと思ったが、場所が場所なので探検に行ってみた。写真のように、大きくはないけれど、新しそうな校舎である。かなり以前にはもっと田舎の校舎風であったような記憶があるのだけれど、記憶ははっきりしない。
外観のみではなく、校舎内も見学したくなったので、突然見学を申し出る。学校側もとまどったように見え、取材内容をブログにアップする前か後で知らせてほしいとのことである。知らせますとは答えたものの、後で気がつくと校長先生や対応された先生からも名刺をもらっていないので、メールでの連絡ができない。この状況を言い訳的に書いておいて、この小学校について取材した要点を書いておく。
この小学校の歴史は古く、明治45年(1912年)に琴似尋常小学校付属盤の沢特別教授場として発足しているので、今年で96年の歴史がある。全校生114名で、教職員18名、1学年20名の規模である。生徒は地下鉄、バスを乗り継いで通っている。どうして札幌全域からの生徒が通えるのかというと、特認校で通常の校区外からの生徒を集めることができるためである。
ここは自然と接する機会が市街の学校よりは格段に多いとみた。市街の学校の周りなら、4月の中旬ともなれば雪は既に消えているだろうに、写真のように校舎の内から外をみると雪がまだ残っている。今日は雪滑りをやるのだ、と案内してくれた先生がチラッと言っていたので、この環境なら外での学習や遊びには事欠かないだろうと思えた。大都会の小学校という範疇で言えば、ここはやはり秘境の小学校かも知れない。
投稿者 esra : 2006年04月15日 06:17