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2006年04月23日

「峠のワイナリー」

 札幌にワイナリーがあると聞いて秘境候補になりそうだと訪ねてみた。西区福井から盤渓に入り、盤渓小学校の横から宮の森に向かって盤渓峠の少し手前に写真の「峠のワイナリー」がある。道路脇に車を止めて様子を伺うと、雪解け水が流れる中で作業中の年配者が近づいて来くる。これがワイナリーのオーナーのT氏である。

 T氏は北海道経済産業局に勤務していた頃から地場産業の育成に関わっていて、退職後自らワイナリーの経営に乗り出し、葡萄栽培からワイン造り、販売まで行っている。峠のワイナリーは通称であり、「フィールドテクノロジー研究室」が正式の名前である。あくまでも物造りの研究や実験に軸足を置いて、その成果物としてのワインを販売ルートに乗せている。

 お互い何かの委員会で一緒だった程度の知り合いである。そんな関係で、T氏に写真に写っているビニールで覆われたテラスに招き入れていただいてコーヒーをご馳走になる。テラスから見える葡萄畑には未だ雪があって、葡萄の木が緑になるのは未だ先のことである。盤渓の山々に緑が戻る頃には、ここは札幌中央区にありながら葡萄畑の景観を楽しめるところだろうと想像できる。屋内には葡萄の苗木も育てられていて、この苗木の供給元が、共通に知っている人である話題なども飛び出して、人脈の秘境部分が顔を出した感じである。

ワイナリー1A.jpg

 このワイナリーは年間6千本ほどの瓶詰めワインを生産している。写真のようにここでワインを購入することができる。ワインのラベルには酸化防止剤無添加の文字がプリントされていて、こだわりが伝わってくる。ワインにはほとんど知識のない筆者であるけれど、買い求めた札幌産のワインを試してみて、秘境のテステングとダブらせている。

ワイナリー2A.jpg

投稿者 esra : 2006年04月23日 04:07

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