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2006年05月11日
「彫刻の道」
札幌市都市景観賞というのがある。1983年に第1回目の選考と授賞があり、2年毎に選考が行われ、昨年2005年は第12回目となる。1989年(平成元年)の第4回目には、建設者が札幌市で設計がパシフィックコンサルタンツの「宮の森モール~彫刻の道」が選ばれている。20近く前のこの景観賞に偶然出会うことになった。
この4回目には札幌のIT企業のデービーソフト(株)とビー・ユー・ジー(株)の社屋がLINKの総称で受賞している。設計者は(株)アーキテクトファイブ一級建築士で、鹿島建設が建築を受け持った。社屋が建っている札幌テクノパークが新しく建設され、IT企業の勃興華やかなりし頃のことである。この両社のうちデービーソフトはすでに無く、ビー・ユー・ジーは現在も同じ社屋で健闘している。
彫刻の道は中央区宮の森3条12丁目付近にあり、札幌彫刻美術館やそれと向かい合わせにある本郷新記念館へ続く道を指している。石畳で舗装されていて洒落た道となっている。この道の真ん中の松の根元に写真の本郷新の「奏でる乙女」の彫刻が置かれてある。近くに写真の札幌市都市景観賞のプレートが置かれているけれど、20年近くを経過するとプレートの文字はほとんど判読できなくなっている。
少し坂道になっている彫刻の道を上ると、庭に本郷の作品が置かれている前記の二つの彫刻の展示館がある。本郷の彫刻は札幌市内のあちらこちらに置かれていて、JR札幌駅南口広場の「牧歌の像」や大通公園の三人娘の「泉」が一番目につくもので、観光都市札幌を演出している。昨年は本郷新の生誕百年の年でもあった。
投稿者 esra : 2006年05月11日 02:11