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2006年05月13日

「ミュンヘン大橋のバルコニー」

 ミュンヘン大橋は豊平川に架かる橋で、福住桑園線にある。この線は札幌の主要な道路の一つであり、交通量も多く、ここに秘境が存在するのは考えられない。斜張橋で形の美しい橋でも、車で通過してしまうだけなら他の橋と変わらない。しかし、徒歩(自転車)でこの橋を渡る場合、橋の途中のバルコニーに立ち止まることのでき、こんなところにこんなものがあるのか、といった意外性で秘境の要素を備えている。

 この橋は札幌市創建120年記念事業とミュンヘン市との姉妹都市提携15周年を兼ねて1987年に着工され、1991年に完成している。写真に示すように長さ172メートル、橋の中央にある主塔の高さ53.5メートル、片側2斜線に中央に1車線の幅がある。橋名として外国の都市名が初めて採用され、夜にはライトアップされる。

ミュンヘン大橋1A.jpg

 この橋の中央部分の両側に、張り出すようにしてバルコニーが設けられている。この橋は車で何度も通過しているけれど、車からこのバルコニーにレリーフが設置されているのには気がつかなかった。このレリーフはミュンヘン市の有名な建築物が選ばれている。写真のものはその一つで、これは凱旋門である。その他のものとしては、ニンフヘンブルグ城、オペラ劇場、聖母教会、新旧のミュンヘン市庁舎である。それぞれのレリーフには簡単な説明がついているので、このバルコニーを散策すると、ミュンヘン市に関するちょっとした観光知識も増える。

 徒歩でこのバルコニーにレリーフの写真を撮りに行った時には雨上がり後で、雪解け水も加わって豊平川の水量が増し、写真のように濁っていた。通常の豊平川の水は濁りがないので、このバルコニーからの眺めはもっと良いはずである。このバルコニーから札幌市街が一望にできるのも、一般の市民にはあまり知られていないのではなかろうか。このようなスポットに出会うのは、秘境探検で得られる成果のうち、楽しい方に属するものである。

ミュンヘン大橋2A.jpg

投稿者 esra : 2006年05月13日 06:14

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