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2006年05月30日
「ビール工場跡のサッポロファクトリー」
日本のビール産業の発祥の地は札幌にある。開拓使麦酒醸造所(のちのサッポロビールの第一製造所)が1876年(明治9年)に造られている。そのビール工場の跡地に1993年複合商業施設のサッポロファクトリーが出来ている。この施設は北2条の東4丁目から5丁目にまたがる大きなものである。
このようなサッポロファクトリーの歴史を語るものとして、この施設の東側入り口のところに写真の構内札幌神社がある。1912年(明治45年)札幌総鎮守札幌神社(現北海道神宮)の祭神の分祀により造られた神社とのことである。新しく設けられた敷地に小さな祠が納まっているだけで、秘境の雰囲気は無い。ただ、この神社の由来を知れば、今やブランドとして定着したサッポロビールの歴史の秘境部分の味はする。
一方サッポロファクトリーの方は約140のショップや施設があり、建物は一条館、ニ条館、三条館、レンガ館、西館の5つからっている。大きなショッピングモールでも、時間帯によっては人っ子一人居ない状態を目にする。サッポロファクトリーに開店間もない時間に入ってみると、写真のように人が居なかった。もっとも、写真に写っている場所はイベントホールとレストラン街で、午前中の早い時間帯には人はいなくても不思議ではないのだが、それにしても開店している店が並んでいて、人が居ない広い空間を目にすると、狐につままれたような気もする。
このショッピングモールは大きなガラスの覆いのアトリウムになっていて、パリのオルセー美術館をちょっと連想する。ビール工場の跡地にあることもあって、かつて倉庫として使用されていた場所を利用したビアホールもあって、ビール工場内でビールの原点の味を賞味する趣向も凝らされている。
投稿者 esra : 2006年05月30日 04:51