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2006年05月31日
「中国画廊」
大通西21丁目にあるこの画廊は、札幌の中国との交流史に特別な関係を持っている。1980年に中国駐札幌総領事館が設けられた時、この画廊が入っているビルの所有者が、建物を総領事館のオフィスとして提供した経緯がある。総領事館はしばらくの間ここにあり、その後南13条西23丁目に新しい建物を建てて移った。総領事館移転後にこの画廊が出来ている。
筆者は今年に入ってから中国人の画家を札幌に招待することに関わったため、この画家を案内してこの画廊を訪れた。住宅街にあるこの画廊は表通りから入ったところにあるため、探して行かないとみつからない。ただ、画廊のある区画に辿りつけば、写真のように看板が出ているので場所は分かる。小さな庭があり、手入れが行き届いている。
建物の1階部分は会社の事務所で、2階には一般にも開放されている集会場があり、3階部分に写真の画廊がある。入場料は無料で、所蔵品の常設展の他に特別企画展が行われていて、中国の画家の絵が売られている。よく訪れる訳ではないので、常時どのくらいの来館者があるのか分からない。多分多くはないだろう。
今回この画廊を訪問した中国人画家は札幌のギャラリーで自分の中国画の展覧会を行っている。その関係で、中国から持って来た写真の黄色の梅の大作を領事館に寄贈して行った。この絵がこれからどんな道を辿るのかによっては、未来において、札幌の秘境的エピソードに加えられるかも知れない。
投稿者 esra : 2006年05月31日 08:58