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2006年06月04日

「札幌市北方自然教育園」

 豊平川の下流に向かって左岸に白川地区がある。この地区を通過する道路に面して札幌市北方自然教育園がある。この施設がどのような経緯で出来たのか分からないけれど、1994年に制定されたこの施設に関する条例では、自然観察の場および植物栽培に関する学習の場を提供すること、札幌市立学校に昆虫、植物等の生物を教材として提供し、教職員の研修も兼ねた施設であるらしい。

 たまたま通りかかったので寄ってみたけれど、日曜日のせいか施設内は探検隊の他は親子連れが1組いただけで、館内は写真のようにガランとしていた。岩石や化石の展示があり、昆虫の展示が目を引いた。一室は昆虫だけの展示場となっていて、世界各国の珍しい蝶やカブトムシなんかの標本が並んでいた。趣旨は北方の自然教育なのに、熱帯に住む昆虫の標本が部屋を埋めているのが解せなかった。

北方自然教育園1A.jpg

北方自然教育園昆虫A.jpg

 この施設は他に植物を育てる温室、昆虫などを飼育している昆虫館があり、約5ヘクタールの広い園内には体験農場、自然観察林、水生植物園などがあるとパンフレットに案内が記されてあった。しかし、園内を見学している人もいなかったので、遠くからそれらの場所とおぼしきところを眺めただけである。

 園内には電子基準点というのがあって、その施設にはめ込まれたパネルにはGPSと常時交信を行っていると書かれてあった。しかし、詳しい説明はなかったので、具体的に何をするのか良く理解できたとは言い難い。この基準点の設置者は建設省国土地理院となっていたので、国土交通省に統合される前に建てられた施設である。

投稿者 esra : 2006年06月04日 19:48

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