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2006年07月15日

「百合が原公園」

 札沼線(学園都市線)と旧琴似川に挟まれて、東区と北区の境目にあるこの公園は、1979年に造成が始まり、1986年には「‘86さっぽろ花と緑の博覧会」が催され、その後も整備が続けられて現在に至っている。24ヘクタールという広大な園内にはユリを始めとして各種の花が植栽されて、市民の憩いの場所であると同時に、花好き人の見逃せない観光地でもある。

百合が原公園ユリA.jpg

 このような公園であるので、秘境からはほど遠いところなのだけれど、ある対象で秘境の匂いを感じ取った。その対象とは「カラカネイトトンボ」である。札幌市北区には篠路福移湿地が広がっていて、湿地の植物や水生昆虫が多く見られる場所だったのが、近年の開発で湿地が埋め立てられ、これらの植物や昆虫の保護活動が続けられていることをインターネットで知った。

 この保護対象の象徴的なものが絶滅危惧種の「カラカネイトトンボ」である。「カラカネイトトンボを守る会」のホームページ等にもこのトンボの写真が出ている。このトンボは秘境のテーマであると、トンボの写真を撮ってみたいものだと思っていた。あいの里公園のトンネウス沼あたりでこのトンボを見かけるとの説明で行ってはみるけれど、ちょっと出かけたぐらいではトンボの写真は撮れない。

 こんな状況で7月の中旬百合が原公園内に真っ盛りのユリの花を見に行った。世界の百合広場では各種のユリを無料で見ることができる。ここには有料の日本庭園や札幌の姉妹都市の庭園があり、写真の日本庭園に入って何気なく池を見ると水面にカラカネ色(青銅色)のイトトンボが飛んでいる。

百合が原公園日本庭園A.jpg

 水面をせわしなく飛ぶ小さなイトトンボをカメラに収めるのは至難の業である。それでもどうにか捕らえたイトトンボを拡大したものが写真のものである。この写真からこれが「カラカネイトトンボ」なのかあるいは他のイトトンボなのか判別は不可能である。しかし、百合が原公園に秘境を感じた点は確かである。

百合が原公園イトトンボA.jpg

投稿者 esra : 2006年07月15日 09:16

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