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2006年09月05日
パンダの棲む街番外編
北海道テレビ放送(HTB)の朝の番組「おはよう遠藤商店」で札幌秘境が取り上げられ、好評であったこともあり、札幌秘境のテーマで五回テレビ放送が行われた。テレビ放送された秘境の一つが「パンダの棲む街」で、藻岩下公園(パンダ公園)に以前二体のパンダ像があって(現在は一体)、二体が写っている写真を求めている、との案内がテレビ番組で流された。
テレビ放送の威力はたいしたもので、視聴者から別の場所に同じパンダの像があるとテレビ局に知らせがあった。では、札幌市内にある同様なパンダを取材しようとの話となり、取材に同行することになった。
中の島の「かつら公園」は精進川の近くにある小さな公園である。中の島通を挟んで公園の西側には社会保険病院がある。この公園の木の間の芝生の上にパンダが座っていた。このパンダは耳や口が欠けず、よい状態で置かれてあった。
「八軒パンダ公園」は下手稲通に面して、JR学園都市線がこの通りを横切るあたりにある。名前の通り、この小さな公園にはパンダが置かれていて、顔は公園内に向いている。このパンダは耳が欠けていて、保存状態はそれほど良くはない。札幌市にはパンダ公園と名づけられた公園が多数あるけれど、そこに必ずしもパンダが居る訳ではない。しかし、これほどパンダ公園が多いのもパンダが人気者である証拠だろう。
南郷通5丁目の北側にある「タンポポ公園」のパンダは公園を囲む道路近くにあって、公園で遊ぶ子供達の邪魔にならないように置かれている。このパンダも耳と口の部分が欠けていて、ここに居ついての永い年月を想像させてくれる。
国道12号線から白石本通九丁目に少し入ったところに「あかね公園」がある。この公園は比較的大きな公園で、公園を見張るようにして置かれていたパンダは何と全身が白であった。これはパンダというよりは白熊である。あるいは突然変異で全身が白毛になってしまったパンダか。ペンキを塗りなおした時に、黒のペンキが無かったか、パンダのパターンに塗り分けるのが面倒になって止めてしまったかであろう。
しかし、札幌市内にこれほど同じポーズのパンダが居たとは驚きである。長い年月を経て生き延びて来たこれらのパンダは絶滅危惧種とも考えられ、その保全に力を注ぐ必要があると思われる。
投稿者 esra : 2006年09月05日 06:36