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2007年05月13日
街の中のデモーニッシュな岩山・・
近年、秘境探検家として活躍されておられるA先生は、今回、小樽市の秘境を調査探検しておられます。
当然、A先生の外弟子のお父しゃんと孫弟子のわたしは「ン・・小樽・・秘境・・!・・」と聞いて、想いがいっぱいのあの小樽市に向かいました・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
小樽駅から海に向かっての稲穂3丁目の信号を左折し、稲穂5丁目の交差点に向かいました・・
なんと・・、交差点の先には、おどろおどろしい岩山が道路をとうせんぼをするように、立ちはだかってました。
駅から徒歩数分の街のド真ん中の一等地にデモーニッシュに堂堂とそびえる、このような理解不能な岩山を見て、他の街から小樽市に移住してきた子供の頃のお父しゃんはとてつもなく奇異に感じて恐れ戦慄き、その後、知恵熱で寝込んだそうです・・
そして、あれから45年の歳月・・・訪ねてみると・・
『ぁぁぁぁ・・当時の面影は皆無だ・・
周囲に高層ビルが林立し、遠慮しながらの可哀相な岩山になってしまったねぇ・・
虫と雑草でいっぱいだった岩山の周囲は運動会でもないのに満艦飾がはためいていて『秘境』とは程遠い雰囲気だぁなぁ・・』
と、お父しゃんはブツブツ言ってました。
でも何故か此処は、わたしがダンボール箱の中で感じるのと同類の、えも言われぬ安らぎを感じさせてくれました・・♪
お父しゃんは、わたしを抱っこしながら、この秘境への秘めた想いを静かに語ってくれました・
『お父しゃんが少年の頃にこの岩山の近辺で、絶望と希望と汗と垢にまみれて息をひそめて暮らしていたんだよぉ・・~
そのような・・息がつまりそうな日々の夜半には、ここの岩山に不気味で恐ろしい気配と懐かしい温かみを感じてウロウロしていたんだよぉ・・~
確か・・遺跡的な洞穴もあって、古代人とおぼしき「物の怪」さん達と語りあっていたんだよぉ・・~
その「物の怪」さんにずいぶん励まされたよぉ・・~ぅぅぅ・・
なのに・・・
・・・高層アパート等に囲まれ。。あれから・・ずいぶん変わってしまったねぇ・・
昔の面影は・・・
あの頃の自分とこの岩山が・・懐かしいなぁ・・』。。。
と、自分自身の「憂い」にどんどん沈み込んでしまいました・・ぁぁ
そうしたら、どうでしょう・・
遺跡の奇跡とはまさに、このような事なのでしょうか・・
突然、お空の雲が、お父しゃんに・・何かを諭すように、わなわなわなな・・と表情を激変させて波うち、、風までもが励ますように、そよそよそよよと・・吹いてきました・・
そう・・この岩山が・・45年ぶりの・・父しゃんを憶えていてくれたようです・・
傍にいたわたしは、この天地(あめつち)も揺れるが如くの恐ろしい『秘境』の状景の激変に背筋が寒くなりましたが・・もしかしたら・・少年の頃のお父しゃんが、今のお父しゃんに会いに来たのではないかと思至り、摩訶不思議な付合いの良いこの『秘境』に親近感を得ました♪
ここの岩山秘境は、時間空間を超えて見守ってくれているのですねぇぇ♪
今回の、秘境は、お父しゃんの心の秘境でもあったのでしょうねぇ・・
わたしは、少年時代のお父しゃんに会ってみたいなぁと思いました♪・・ら
その時わたしには、岩山からわたしを呼ぶ少年の甲高い悲鳴が聞こえてきました・・・
おもわず振り返りました・・
どうしてこんなことになったのか??理解できませんが・・この秘境の畏怖する不思議な体験でした・・・・・・
投稿者 choko : 2007年05月13日 05:40
コメント
ちょこさん。社長さんにまたまた、高いところにのせてもらったのですね。なんだかとてもひやひやしましたよ。秘境探検もタイヘンですなあ。
投稿者 hikkey05 : 2007年05月13日 21:44
チョコは文章力では読ませますね。この調子だと、どこでも、なんでも「チョコの秘境」が書けそうです。最終的に秘境候補が出揃ってからこれを秘境100選に入れるかどうか判断します(文章力を除くと、どうしてここが秘境なの、という読者の声も聞こえそうなので)。
投稿者 編集者 : 2007年05月13日 09:18