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2008年06月22日

子猫の木

後ろの木は、わたしと社長で 『 子猫の木 』 と一年ほど前に命名した白樺の木です。

昨年の夏至の頃の夕方でした。
わたしがこの木の周りの草叢調査をしていた時に、何か干物の様なボロ雑巾の様な物体を発見しました。
「これなぁに?」と社長の顔を見たら・・・これは子猫の亡骸ではなかろうか?
「頭骨の形状等から、生物学に素人の私でも察しがつく・・・」と教えてくれました。

どのような事情があったのでしょうか?

きっとお腹を空かせて、ヨロヨロ歩き、この木の下で力尽きたにちがいありません・・・
その時の薄幸の子猫さんの哀れさを思うとわたしは、心が痛みました・・・

社長もわたしと思いは同じだったようで、沈痛な表情でした。

わたしは、自分で何が出来るか考えました・・

わたしの一族は、先祖から穴掘りの特技を受け継いでおります・・・
わたしは必死の思い出ほんの少しですが穴を掘りました・・・

社長は、足で突っつきながらその亡骸を穴に寄せて少しの土をかけました。
わたし達の精一杯の気持ちでした・・・・

DSCN2461.JPG

そして、一年後の今日の夕方『子猫の木』の周りを散歩していたら、この木の枝が空き缶を被せられて苦しそうにしているのを見つけました。
何処かの悪ガキさんがいたずらをしたのでしょうか?
まだ成長期の白樺さんです、枝葉の生育を妨害されて辛らかったでしょう・・・

わたしと思いは一緒だったようで、社長は背伸びして空き缶を取り外しました。

すると、ソノ瞬間、この『子猫の木』がザワザワと揺れ始めました?
と思ったら・・・今度は 『みやぁぁぁ・・・みゃぁぁぁ・・・』 と、か細い猫声が聞こえました??

わたしも社長も、ひぇぇほぇぇ・・と恐れ慄きました

冷静な社長は「これはきっと、根元に埋められた子猫さんを、不憫に思った白樺さんが子猫さんの心を宿しているのではないか」・・
「チョコにお礼の気持ちを示しているようだ」・・
と推論してました・・・

DSCN2468.JPG

わたしは、そんなアホなと思いました。

缶を外した瞬間・偶然に風が吹いて白樺を揺らし・・・
その辺に身を潜めている野良稼業の猫さんがにゃぁにゃぁ言ったと考えるのが正しいはずです。

わたしは、周辺に猫さんがいないか探し回りました・・・でも生き物の気配も風の気配も無く・・

空高く、夏至の夕日がキラキラ輝いているばかりでした・・・・・・・


投稿者 choko : 2008年06月22日 20:02

コメント

不思議なことでもきっと訳があるんだろと。。。優しいチョコちゃん&父シャンに感謝した風の精の仕業かな?

投稿者 ゆきの母 : 2008年06月23日 20:40

切ないような、心温まるような、怖いような、複雑な
気持ちになるお話でしたね。

投稿者 SUBARU : 2008年06月23日 12:59

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