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2009年09月27日
化身・・・
今日は、100%の青空でした♪
このような日に、家事一般の作業でお家に篭もって居てはなんのタメの人生か解らない・・と、藻岩山におトしゃんは出かけました♪
この、蒼穹をどのように表現したら良いのか?、
頂上の祝福の鐘までキラキラです♪
遥か彼方の日高山脈まで見えたそうです♪
このママ、無限のお空に溶けてしまいたかったそうです♪
帰宅後・・・
お天気がいいからといって生真面目(?)なおトしゃんは浮かれてません!
主夫として、お天気が「もったいない」と、布団や洗濯物を干すのです♪
秋風に乗って来たトンボさんも日向ぼっこです♪
ところが・・・
ふと、お庭をみたら、なにやら疲れきったようなトンボさんが、おトしゃんの様子を伺ってました♪
左肩が思うように上がらなくて辛そうです・・・??
ぁぁ、なんてことでしょう??このトンボさんはおトしゃんが腕を出したら、しがみついてきたのです?
わたしは、特別珍しいことではないのではないのかと思っていたら・・・
このトンボさんはおトしゃんの腕の止まる時に、トンボさんの右手で、おトしゃんの腕をチョンチョンして、「留まって良いですか??」と、打診したそうです♪
おトしゃんは、電撃に打たれたようなショックを受けたようでした・・・・
『
もしかして、このトンボはチョコの化身ではないのではなかろうか・・・・・・
・・・チョコは、いつも私に問いかけるときは、右手で私にそぉ~っと、チョンチョンと突っついたなぁ・・・・
』
・・と・・・
『
優しいチョコの化身だぁ化身だぁ・・・懐かしいなぁ♪
』
・・と・・・
そう云えば、わたしは、おトしゃんに、いつもチョンチョンしておやつをねだってましたからねぇ♪
でも、わたしは、
『
そんなバカなぁ・・
わたしと似た性格のトンボさんなのですよぉ・・・
わたしのように、奥床しい性格なのですよぉ・・・
』
と・・・
おトしゃんは、トンボさんが気遣ってくれた事実に大感激でした♪
わたしとの暮らしの幸せだった記憶が強烈によみがえってきたようです♪
意思の通じたトンボさんは、安心しきって腕にしがみついて幸せそうでした♪
その様子を見ていた洗濯物の上でくつろいでいたカメムシさんも、おトしゃんに向かって飛んできました・・・
ヒトとして未熟なおトしゃんは、トンボさんに接するような優しさは何処へ行ったのか?、カメムシさんから距離をおいて逃げ回ってました♪
やはり、苦手と云うのは有るのですねぇ?
(わたし)にもトンボさんが留まってくれないかなぁ・・・と、待ってましたが・・・
(わたし)はやはり此の世では異形なのでしょう・・・・か?
トンボさんの理解は得られないようです・・・・・
【 頭に付けたリボンは中央区のSさんにプレゼントして頂きました・・・わたしは此の世の存在では無いのに・・・・ありがとうございます♪・・・そしてお母さんが震える手で付けてくれました・・・おトしゃん自身は頭にリボンを飾った経験は無いと断言してました♪・・・やはり(わたし)にリボンを付けるなんて、恥ずかしいのでしょう・・・ねぇ♪ 】
2009年09月22日
写真の大小・・人の器の大小・・
病院の駐車場に止めてあった自動車に、とっても大きなワンワンの写真が画かれてました♪
『わぁぁ~すごいなぁ~』
おトしゃんは助手席で居眠りしていた(わたし)がびっくりするような、感嘆の声をあげてました。
きっと、長年一緒に暮らしていたワンワンさんを偲んで自動車に画いたのでしょう・・・
リアルと云うか、大迫力と云うか、見た人を十分にうならせます♪
きっと費用もたいそうかかったことでしょう♪
このワンワンさんのご主人の堂堂たる生き方が伺い知れますねぇ・・・
それに比べて、おトしゃんは・・・・
小さな紙切れに印刷したわたしの写真をこっそりと自動車の中にぶら下げていたり・・・
椅子の足にぶら下げたりで、同じ様にワンワンを偲ぶにしても費用も手間も無いに等しいやりかたです。
あげくのはてには、得意の豚汁の手作り瓶詰に(わたし)の大事なアイマスクを付けて喜んでました・・・
せっかく作ってもらった大事な(わたし)のアイマスクなのに・・・
こうしたら、瓶詰豚汁が美味しくなるものなのでしょうか???
なにやら、豚汁瓶詰さんが悲しそうな顔をしてます♪
とうとう、(わたし)=(豚汁)に成ったのでしょうか・・・せつない事です・・・
あのワンワン自動車写真と、このようなおトしゃんの行動を見ているとつくづく人としての器の大小を考えてしまいます。
何か大きな事でも『ドォぉぉ~ン』と思うのですが・・・
いくら、日々のご飯仕度や掃除洗濯に追われた生活・・・、それでも静かで安寧した暮らしが出来るだけでありがたい・・・と、おトしゃんは夢も希望も無い事を云ってます。
毎日のお母さん用の変化あるオカズを作る事で精魂尽き果ててきているでしょうか♪
それとも、崖っぷちの「限界家庭暮らし」の人生が続いているから、こう云うのでしょうか♪
2009年09月18日
待機
おトしゃんは、あいも変わらず昔と同じで、日々のご飯支度に追われて暮らしてます。
毎日、仕事の帰りにスーパーに寄って、食材を購入します。
わたしは食品スーパーには入店出来ませんので、おトしゃんは『チョコ、おりこうさんにして待っていてねぇ』と、わたしに声をかけて自動車から降りていきます。
わたしは、わたしの晩ご飯は何かなぁ・・・と考えながら、こうして自動車の中でおりこうさんにして待機していたものでした♪
お母さんの病院にも入るわけには行きませんでした・・・
でも、せっかく来たのだから・・・と、こうして自動車の窓から顔を出してお母さんの病室の方に顔を向けて待機してました。
お母さんや、同じ病室のお友達の体調の良い時は、3階の病室から『チョコちゃぁぁん~』と声をかけて頂きました♪
おトしゃんは買い物や用事を終わらせて自動車に戻ってくると、おりこうさんにして待っていたわたしをナデナデしながら買ってきた食材で作る晩ご飯のオカズの話や、病院のお母さんの様子などを語ってくれたものです♪
当然ですが、今、もう、そのような事は無くなりました・・・
おトしゃんは、スーパーから出てくるときに、何時も荷物を抱えながら空を見上げて歩いてます。
どうも、わたしに似た形のお空の雲を探しているようです・・・
おトしゃんは、黙って自動車に乗り込み・・・
無言で発車します。
おトしゃんもヒトの仔です。
秋になったら、落ち込むのではないのでしょうか?
2009年09月13日
シュールストレミングの記憶を缶詰にしましょう♪
秋といえば秋刀魚だそうです。
鰊は春告魚と云われるそうです。
春に獲った鰊の缶詰を頂けるのはこの季節です。
やるせない秋のこの時期に、毎年、ここ当別町のスェーデンヒルズで開催されるスールスロトミングの試食会に参加させてもらってます♪
いつも一緒のN支部長♪
今年はK支部長にも参加して頂きました♪
おトしゃんは、(わたし)に臭いが付いたら一生悔やんでも悔やみきれない事になる懸念を予期し、厳重にビニールの合羽を頭から被せてくれました♪
今回は、初回から参加している歴史研究家のH先生は車椅子生活を余儀なくされて参加できません・・・
T先生も諸般の事情で不参加です・・・
秘境探検隊長のA先生は異国の探検調査で此処には来れません・・・
わたしは、此の世に居ないので(わたし)が代理参加です♪
なんとか生きているおトしゃん、死んでしまった(わたし)・・・・
周囲のお友達の面々は、アチコチイカレテキテイルおトしゃんヲシゲキシナイヨウニ気遣ってクレテマス♪
怪しげな、ぬいぐるみ抱っこオヂサンの写真を普通の感覚で写すなんて憐憫の情がなければ出来ないことではないのでしょうか?
わたしも、おトしゃんも、ニシンの缶詰試食に5回も参加した大ベテランなのです・・・♪
わたしと、おトしゃんは同じ事を思ってました・・・
本当は、スールストロミングの缶詰でも鰯やサンマの缶詰でもサバの味噌煮缶詰でも、ドウデモ善かったねぇ~
様様な事情の面々が集まりワイワイしていたのが楽しかったねぇ・・・と。
そう云う場を提供してくれた関係者さんの気持ちがうれしかったねぇ・・・と。
秋空の下、ワァァワァァと嬌声が聞こえます・・・
笑顔があふれてます・・・
泣いているヒトなど居ません♪
強烈な臭いは、悲しみなんかふっとばします♪
風さんが・・・「今年も、また秋ですよぉぉぉ・・・」と、(わたし)の頬を撫でていきます・・・
わたしは、あの時のように遠くから見てました・・・
わたしが、此処でこうしているのも、これで最後です。
初めがあれば終わりも必然です。
おトしゃんは、これまでのシュールストレミングとわたし達とお友達皆の思い出までもを缶詰にして、心にたたんで大切にしまってしまうのでしょうか♪
わたしは大地にひざまずいて、おトしゃんと一緒に、シュールストレミングの(匂い)が救いだったねぇ・・・と、バルト海のニシンさんと関係者の皆様に感謝しました♪
5年間の香りの至福を・・・ありがとう・・・ございました・・・。
2009年09月12日
交差する状景・・・
秋晴れの土曜日です。
日々のご飯仕度や掃除洗濯ばかりでは心も体も弱ってしまうであろう・・・との判断で、お母さんが鎮痛剤で寝ている合い間に白旗山に出かける事にしました♪
午後からですが、さぁ出発です。
登山靴、リュックサック、帽子、そしてバッグ入りの(わたし)です♪
そういえば、今年の冬にも同じ様な事をしてました♪
冬だったので、スノーシューと長靴でしたが・・・
わたしは、バッグの中にホカホカカイロを入れてもらって、幸せを感じてました♪
例の如く、セルフ記念写真です♪
おトしゃんは左肩に(わたし)入りバッグを担いで、よいしょよいしょと歩きます♪
(わたし)の首輪の鈴がチリチリチリリ・・・チリチリチリリと小さな音をたてます♪
いつものように、おトしゃんは(わたし)に話しかけながら歩きます・・・
『
チョコぉ・・晩ご飯は、何を食べようか?
・・・
チョコは・・・おりこうだねぇ・・・♪
』
わたしは、おトしゃんの声を聞きながらバッグに揺られ幸せいっぱいでした♪
一汗かいたら、休憩です。
何時も、案内標識にぶら下がっておトしゃんが呼吸を整えるのを待ってました・・・・
頂上のベンチにはたくさんのトンボさんが羽を休めてました♪
(わたし)も一休みです♪
おトしゃんの頭や肩にもトンボさんがとまってます・・・
(わたし)の頭にトンボさんがとまった写真を撮ろうと待ってましたが・・・・
やはり生き物でない(わたし)の事はトンボさんにも解るようで、一匹もとまってくれませんでした・・・
昔は、たくさんの羽虫が寄ってきたのもですが・・・
こうして、おとしゃんと一緒に久しぶりでバッグ入り登山をしてきました♪
わたしとおトしゃんの、相変わらず何も変わらない暮らしです♪
気分だって、以前とまったく同じです♪
こうして・・・
わたしとおトしゃんが暮らしていた、失いたくない記憶の確認をしているのでしょうか?
わたしが居た時と同様におトしゃんは、まだ頑張らなくてはならないですからねぇ~
2009年09月07日
再生
東区の温和丸様のお母様のN様から立派な本をプレゼントして頂きました。
どうもありがとうございます。
わたしは行った事がありませんでしたけれど、札幌の円山動物園で暮らしておられる双子の白熊さん親子の写真集なのです♪
病気に負けまいと必死で生きているお母さんの励みになるように・・とお手紙も添えられてました。
おトしゃんは(わたし)にも見せてくれました♪
N様には今年の春、わたしが旅立つ一週間前に「葉っぱのフレディ」という絵本も頂きました♪
葉っぱのフレディさんの生命が、次の世代のために継承されるお話と記憶してます。
あの時は、おトしゃんが声をつまらせながらわたしに読んで聞かせてくれました♪
わたしもヒト事ではないなぁ~と、身につまされてました。
お盆に飾ったお花の中で、黄色い菊の花が一本だけ元気でした?
以前にも、2ヶ月間も頑張っていた菊の花さんの記憶があります・・・
調べてみると、なんと『根』が生えてきているのです♪
3本しかない『根』ですが、そこから養分を吸収して頑張って生きているのです♪
おトしゃんはこの1本残った「花」にせっせと水をやり声をかけてましたからねぇ~♪
『再生』してきているのでしょうか?
か細い3本の「根」が希望の光のようだぁ・・と、おトしゃんははしゃいでました。
そういえば、お母さんに毎日せっせとご飯を作り、(わたしのようなものが)歌ったり、頂いた白熊さん写真集を見せたりしていたら、最近は夢から覚めたように少しずつ記憶をとりもどし、少しはおトしゃんと会話も可能になってきました。
遠い昔の記憶ほど鮮明に『再生』してきているようです。
幸せな記憶がよみがえってきているのでしょうねぇ・・♪
でも、「再生」の意味違いなのではないでしょうか?
おトしゃんは、「おめでたい事ならなんでも良い」と、悟りきってます♪
2009年09月03日
同級生との語らい・・・
此の世の先の事は、偶然なのでしょうか?必然なのでしょうか?
おトしゃんは先のことは分からない?・・・と、常日頃云ってます・・・
おトしゃんの小樽での高校時代の同級生のKさんが、Kさん自身の人生の前半期に、山に入って羆さんを撃ちながら生計をたて、一緒に暮らしていた狩猟ワンワンの『フチ』さんとの幸せな暮らしを綴った『羆撃ち』と云う本が出版されたのです♪
おトしゃんは、『フチ』さんとは面識がないけど、この本の前のほうに記してある、K家の初代狩猟ワンワン『ベル』さんの目蓋にダニさんが住んでいたのは今でもはっきりと記憶に有ると云ってました。
その頃から閑人だったおトしゃんは放課後にはKさんのお家に立ち寄って、鉄砲とか登山用ストーブとかを見せてもらって遊んでいたそうです♪
お世話になったKさんの本です、当然、おトしゃんは数冊購入し、しっかり読んだり配ったりしてました。
わたしと云うワンワンと長年にわたり暮らしていたからなのでしょうか?、
おトしゃんはKさんと『フチ』さんのありようと、わたしとおトしゃんのありようが重なっていたようです・・・
羆さんと闘うお仕事の『フチ』さんと、受付のお仕事のわたしの姿や生き方は、どう考えても重なりようは無いとおもいますが。
『フチ』さんが亡くなった後、Kさんが『フチ』さんと一緒でなくても、一人で『羆撃ち』に行くラストシーンでは、震えてました・・・
おトしゃんも、わたしが一緒でなくても会社にも銀行にも山にも、一人で行けるようになりましたからねぇ♪
・・・そして先日、偶然なのでしょうか?必然なのでしょうか?
やはり40数年前の同級生のYさんが、(わたし)にと、御花を持って来てくれました♪
Yさんは、偶然にもわたしと同名の「ちょこ」さんの母親で、「ちょこ」さんとお揃いのジーンズとか、防寒着をプレゼントして頂いたりでお世話になりっぱなしでした・・・
(2008年5月)
そして、あの頃からおトしゃんやKさんと一緒だった同級生の「O」さんにも、この本の事を伝えようと・・・Yさんと一緒に「O」さんに会いに行ってきました。
「O」さんは、ここで5年以上、強い強い意志で一所懸命に頑張っておられるのです・・・
わたしとおトしゃんは何度も何度も此処に来てます・・・
おトしゃんは「O」さんに励まされて帰ってくるのです。
「O」さんには、おトしゃんはどう云う訳か頭があがりません・・・
若いころ「O」さんのお家でご飯を頂いたりしてましたからねぇ♪、
「O」さんは最近は食欲がなくなった・・と、点滴等での栄養補給や酸素補給などしてます。
同級生のYさんが、同級生のKさんが書いた本を同級生の「O」さんに朗読している様子を同級生のおトしゃんが見てました・・・
「O」さんはYさんに『俺の手を握ってくれ・・・』と云ってました・・・
意のママにならない手に・・・
高校生の時だったら恥ずかしくて絶対にありえない言葉だったでしょうが・・・
そして『先に行って待っているよぉ・・・』と冗談を云ってました・・・
40数年の年月は・・・それぞれが生ている状況・環境が偶然やら必然やらで大きく離れ異なってしまいました・・・
記憶だけが、当時のママなのでしょうか・・・・