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2009年10月07日
秋に佇む
朝夕、雪虫が舞う肌寒い季節に成ってきました。
今朝、ゴミを捨てに玄関を出ると、階段で小さな小さな蝶々さんと会いました♪
朝から忙しい社長は気にもしませんでしたが、わたしは気になったので社長にお願いして写真を撮ってもらいました。
よく見ると、羽を閉じ、楚楚とした風情でジィィット何かを考えているようでした。
お目目の大きい可愛い蝶々さんです。
何故、わざわざわたしのお家の玄関にまで来たのでしょうか?
ジィィット佇んでいる蝶々さんを気遣った社長は、これからは寒さも厳しくなり屋外で独りで生きていくのは大変だろうなぁ・・・
お家に入れてやろうか♪とも思ったようでしたが
わたしがみる限り、凛とした気品まで漂わせている蝶々さんには社長と一緒に暮らす趣味は感じられませんでした
社長は『あの時のように何かを伝えに来たのかなぁ』と不思議がってました・・・
わたしは、なんとなく蝶々さんの気持ちが理解できます・・・
あの時も今頃の季節でした。
備蓄しているビールの在庫が無い・・・と、あわてて社長と自転車に乗ってお店に買いに出かけました。
社長は自転車が倒れてかごの中のチョコが怪我をしては病院代がかさむ・・・と、わたしをバッグに入れてお店の横に置いて買い物に行ってしまいました。
その後・・・・
長い長い時間が経ったように感じました。
わたしは、お店の横で肌寒い風にさらされ震えてながらバッグの中で佇んでました。
おトしゃんは何処まで行ってしまったのだろうか?
心細いと云うか、先行き不安と云うか・・・
かと云って、バッグから飛び出して自動車に轢かれたりしたら痛いし・・・・
自動車に当たらなくても棒に当たるかもしれません。
やはり、いざ、このような事態になったらいろいろと考えるものです・・・
待っていたのは長い時間だったのでしょうか?
駐車場の自動車が何台も入れ替わりました。
考え続けていたわたしの出した結論は、じぃーーとこのままで居る事でした。
過ぎ行く時間にあたふたしても始りません。
黙して過ぎ行く時間に身を任せる決意で、わたしはお店の横に佇んでいたのです♪
今は、おトしゃんの記憶の中に間借りしているわたしですが、この蝶々さんを見て、あの時のわたしの気持ちと同じだなぁと思いました♪
きっとこの蝶々さんもそのような気持ちなのです。
蝶よ花よの季節も終り、初めて経験する諸々の不安、かと云ってじたばたしてもしょうがない・・・
そんな気持ちで、お家の玄関先に佇んでいたのではないでしょうか。
この晩年の蝶々さんは秋に佇んでいたのです。
社長は自分の人生の秋に佇んでいる気持ちになったりしないのでしょうか?
きっと、社長はわたしや蝶々さんの様な小さな命の心が解らないのかもしれません・・・
ものには目的があって、それなりの理由があって行動しているはずだ・・・
ビジネスの考え方で物事を決めてしまいます。
やはり、あの蝶々さんは、
何かを伝えにきた使者ではないだろうか・・・と。
雪虫だって冬の使者なのだから・・・と。
投稿者 choko : 2009年10月07日 14:57