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2010年02月13日
悟・・・
不思議なもので、生き物には自身の命の先を明確に悟る瞬間があるのかもしれません・・・
わたしが・・・そうでした・・・
昨年の今頃、わたしがこの世でおトしゃんと一緒だった最後の二ヶ月の頃でした・・・
確かに、あの頃は心臓やら足腰やらも辛くなり走り廻る事も無くゆっくりと時間をかけての何時ものようにお家の周りの散歩でした・・・
なのに、何時もと異なる感覚におそわれました・・・
眩暈がして、体が左側に傾いたママ歩いてしまうのです・・・
四本の手足でしっかりと大地を踏みしめて今まで生きてきたわたしの自信がゆらぎました・・・
わたしは、背筋を伸ばして真っ直ぐな姿勢で歩いていたつもりだったのに、体はわたしの精神とは別の存在のようになってしまったのです・・
わたしは、焦りました・・・、何故か、わたしが今までのわたしでない別のわたしに成ってしまうように感じました・・・
わたしは、心の中で、ァァァ・・・と叫びました。
ハッと、我にかえって姿勢を立て直し、転ばないですみました・・・が・・
ベテランワンワンのわたしが歩いていて転びそうになったのです・・・
わたしは、この老いの事実に驚愕しました・・・
目の前の雪道をこうして歩いているこの事実が、とてつもなく、ありがたいことで、このようなありがたい事も、そろそろお終いなのではないだろうか・・と。
わたしは、佇んで、考え続けました、そして、悟りました・・・・
ぁぁ・・・この世は、そういうものなのか、と。
何時までも、おトしゃんと一緒に居られないのか・・・と。
悲しいけれどしかたがない。
終が近づいて来ているのだろうか・・・
ならば、せめて、春まで頑張れないものだろうか・・・と。
・・・・あれから、一年。また、春がめぐってきます。
投稿者 choko : 2010年02月13日 13:41