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2010年09月17日

瓶詰の事 ③  在庫一掃瓶詰試食会

世の中、生きていると様々な事に遭遇します。
おトしゃんの記憶の中で今でも間借をして生きているわたしにも他人事ではありません。

なんと、おトしゃんのこれからの人生に 『 瓶詰と共に生きる 』 と云う希望を思い出させてくれた 『 ヒロベエ 』 さんが、わたしとおトしゃんで当時作った瓶詰を食べに東京から来てくれたのです♪

一度の面識も無いおトしゃんが数百日前に作った正体不明の瓶詰を命を懸けてわざわざ食べに来るとは、一般常識を超越した超人なのでしょうか?
おトしゃんにとって、ここまでもの理解をしてくれる人物は100年に1人の恩人ではないのでしょうか?

そのような大人物がお見えになると云うことで、おトしゃんがWEBで調べたらなんと 『 ヒロベエ 』 さんは若い頃からユーラシア大陸へ後端技術等を調査に何度も出張され、今年2月には 『 ぼくは都会のロビンソン 』 と云う御本を書かれた研究家さんだったのです。
 
 
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先日の午後、腰の周りには本の図解のように、『七種の神器 』 を身に付けてヒロベエさんは颯爽と現れました♪

わたしは、本を押さえて写真撮影のお手伝いをしました♪

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子供の頃から幾星霜、今でもキチンとした挨拶も出来ないおトしゃんは 『 こんにちは、よく来てくれました、マァマァ 』 と略式挨拶で終わらせ、さっそく本題の瓶詰試食会です。
お客様に瓶詰のみの供応では失礼ではないかと考え 『 茹でたて枝豆+ひぇひぇ水割りビール 』 も準備しました。

 
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ヒロベエさんとおトしゃんだけの瓶詰試食会ではなにやら悲壮感も漂ってくる事を予感したおトしゃんは健全な心と体の代表格のT先生にも参加の要請をしたのです。以前から何度も瓶詰試食に付き合わされているのにも拘わらず健康100点のT先生も一緒だとひろべいさんも安心すると思ったようです♪
しかも密封後十数ヶ月経過した瓶詰の蓋はT先生の鍛え抜かれた筋力がなければ開かないからです。

この世の極楽三人組は、お互いの思想信条生活習慣趣味服装等々には一切の関心も示さず、ただ目前の瓶詰についての真摯な意見交換で盛り上がってました。

ヒロベエさんは本の表紙と同じポーズで座布団に座ってお似合いでした♪
 

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蓋が頑強に固まっているビンはT先生が、WECKのビンはヒロベエさんがそれぞれ真空の度合いを確認しながらの嬉しい開栓作業です♪

諸々の悟りの境地に達しているヒロベエさんは、おトしゃんのしつこい説明にもキチンと頷きながら一品ずつ箸をつけ神妙に試食開始です。

前菜として、先週に作った 『 瓶詰キンピラ 』 、次に先週に銭函天狗岳山頂でA先生にも召し上がって頂いた 『 身欠鰊と蕗の煮物 』 を披露してました。
キンピラについてはT先生が「辛すぎてチョト味がキツイなぁ」と味付けについての言及をしてくれました♪
その後は500日前に製造の本格的な 『 豆腐のようなものやお味噌の滓のような浮遊物が沈殿したブタ汁 』 のようなもの、『 汁の無くなったラム肉のしゃぶしゃぶだったのか湿っぽいジンギスカンだったのか分からなくなった 』 もの、『 初めスキヤキのはずが食べているうちに牛丼かもしれない 』 とおトしゃんが説明を訂正したもの、『 何のお肉だったのか分からなくなってしまった料理名も不明の瓶詰 』 等等等等等等・・・
全部、平らげてしまいました♪

長年保存食品研究をされていたヒロベエさんも、味の事でなく腐敗変質防止に力を込めた瓶詰に囲まれて感無量のようでした。

T先生は、「 変な味の瓶詰も少なからずあるけど、きっと市販のタレを入れて味付けしたので、そのタレが悪いのだ 」 と、タレの責任を強く指摘してました。

人間が出来ているヒロベエさんは、「 大丈夫・・・大丈夫 」 と、自分に言い聞かせながら、飲み込んで良いかどうかの重大な問題を問題にして味についての意見感想は差し控えてました。

「 美味しいねぇ♪」と発声していたのは、味覚も狂っているおトしゃんだけではなかったでしょうか?

それでも・・・
お味の事よりももっと重大な腐敗等による死に至るかもしれない嘔吐腹痛等の懸念を克服し乗り越えてここまで生きてきたおトしゃんの加熱殺菌技術は確かに認めてくれたような気がしました♪ 

その後、今回の試食会の総括として、もともとの料理が何だったのか分からないようでは説得力にかけると反省し、製造年月日、料理名、素材材料の明記、加熱温度時間、味の再現方法等の工夫を心掛けるとおトしゃんは表明し決意してました。

別れ際に感激したおトしゃんは「また食べに来て下さい♪」と握手してましたが、ヒロベエさんは安易な回答は控えていたような感じもあったような感じでした♪
おトしゃんは、「決して悲観しないから忌憚の無い評価を聞きたいねぇ~」 とわたしに云ってましたが、ヒロベエさんはヒトを悲しませるようなヒトでははないのではないのでしょうか?
 

・・・・そして、あの感激の出会いから数日後の今日、ヒロベエさんから、『 お腹の具合は‥、もちろん全く問題ありません。』 との、嬉しいお便りを頂きましたので安心してブログに記録しました♪

わたしは思いました、食べて死なない事も大事なことですが、皆んなで美味しくご飯を頂いてこそ、わたし達生き物は幸せなのではないのでしょうか?

 ビンの中に詰まっていたわたしとおトしゃんの暮らしていた頃の幸せの思い出はおトしゃんが胸いっぱいに吸い込んでいたようです♪

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

投稿者 choko : 2010年09月17日 15:31

コメント

 ひろべいです。先日は、大変お世話になりました。実に愉快で、かつ有意義な時間でありました。ありがとうございます。
 瓶詰め食品の『安全性』に関しては、開栓時の「プシュッ」という音で真空状態が確認できたので、まったく不安はありませんでした。
 その中身の味は、過熱処理特有の缶詰っぽい感じがしましたが、これは工夫次第で、まだまだ向上すると思います。おトしゃんさんの今後の研究成果が楽しみです。その、ブログ上での公表が待ち遠しいですね。

投稿者 ひろべい : 2010年09月19日 11:21

わ~!
ヒロベイさんが札幌に行かれたのですね。
おトしゃんにとっては チョコちゃんからのプレゼントですね。
わが家のおトしゃんは 耐久性の高いコンクリートがテーマの様ですよ。

投稿者 タックンママ : 2010年09月17日 20:27

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