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2010年12月13日
温泉で冬季テント泊耐寒訓練?
秘境探検隊の25ヶ月ぶりのニセコ山荘温泉研修会です。
おトしゃんはわたしを連れてくるかどうか直前までずいぶん悩んでました。
立派な大人の集まりに、ワンワンぬいぐるみと一緒に参加するのも如何なものだろうか?
還暦をとっくに過ぎているのに、ぬいぐるみを抱っこしていたら未だに幼児性の抜け切らないイカレタやつと思われないだろうか?と。
やはり常識と照らし合わせて考えるとチョコの参加は遠慮すべきではないのではないか?と。
でも、他の参加者面々も結構イカレタ面々なのでそこまで考えなくてもいいのではないのか?と。
と、云うわけで今回わたしは、ぬいぐるみの形となって参加させて頂きました♪
おトしゃんはわたしが風邪をひいたらかわいそうとストーブに当らせてくれました♪
それを見ていたS本部長は「ぉお、チョコも来ていたか♪」と、生きている頃のわたしに接するようにごく自然にわたしに声を掛けてくれました♪
他の面々からも「チョコぉ~」と、以前と変わらぬ接し方をして頂きました♪
わたしも数年間にわたりワンワン隊員として皆様と研修会にご一緒していたのでぬいぐるみワンワンとなった今回の参加も違和感はないのでしょうか?
それとも、きっと気が触れかかっているおトしゃんを慮ってくれたのでしょうか?
今日は晩ご飯の仕度をしなくてもいいのです♪
たくさんのご馳走を皆んなで頂き、いっぱいビールも飲んだり囲碁をしたりして幸せに包まれてました♪
ところが・・・8時すぎ・・・おトしゃんは温かく楽しく賑やかな語らいの場に背を向けて一人孤独な行動に出たのです?
幸せなひと時を拒否してどうするのでしょうか?
せっかくだから『冬季テント泊耐寒訓練』をするというのです?
荷物を背負って山荘の道路の向かいの目が眩むような高い樹木が生い茂っている林にたどり着きました。
ここの凍りついた大地にテントを設営して寝るのです。
もう、わたしの心情に配慮する必要もないので、おトしゃんはやりたいほうだいなのです。
もちろん、こんなクダラナイ事を制止するような物好きなメンバーもおりません♪
と、云うもののやはり気になるのでしょう・・・
時おり、おトしゃんのテント暮らし生活をヒヤカシに訪ねて来てくれます♪
夜半、樹を揺らしていた風も止みました。
雨が雪に変わりしんしんと降り積もってます。
テントの中は何もありません。誰も居ません。暖房も灯りもない漆黒の空間です。
今、横に居るのはわたしだけです。
おトしゃんは光も音も無いテントの中で、お母さんと暮らし始めた40年前の何も無くても懸命に生きて、幸せを積み重ねていた頃でも思い出していたのでしょうか?
浮世も自然も変わります・・・
雪は吹雪に変わってきました。
この中で、わたしとおトしゃんは生きているのです。眠っているのです。
夜の明けない朝はありません。
このままここで一人暮らしをしている訳にはいきません。
お家に帰って植木にお水をやらなければならないのです。
広げたテントは仕舞わなければなりません。
どうして、こんな面倒な事をするのでしょうか?
わたし達は温泉に浸かり、皆んなとに楽しく過ごすためにニセコ山荘に来たのではないでしょうか?
おトしゃんは『孤独に耐える訓練だったのだよ、これからのために・・・』とわたしに語ってました。
投稿者 choko : 2010年12月13日 10:50
コメント
おとしゃん、チョコちゃん、雪の中のテント泊、粋です。
毎年「今年こそ」と思いながら、未だに一度も挑戦してません・・・(涙)
投稿者 lillanoah : 2010年12月14日 13:40