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2011年02月01日
チョコウランさんと お話
あれは、確か一昨年の初夏の頃だったと記憶してます。
わたしが死んだ一月半後の頃でした。わたし宛に絢爛豪華な蘭の花が届いたのです。その後おトしゃんは鉢ごとお家に持ってきてわたしのメモリアルコーナーに飾ってましたが、どうしても命あるものはこの世から去っていきます。お盆頃には帰らぬ花となってしまいました・・・
葉っぱが2枚だけ残った鉢を見てもう花が咲くこともあるまいと、思っていたのですが、一昨年秋に花が甦ったのです♪
おトしゃんは「チョコが花になって帰ってきた♪」と歓喜に咽び、お花にお目目まで描いて大切にしていたのです。昨年のお正月はこの蘭の花のおかげで皆んなで華やいで暮らしました♪
でも、そのチョコウランのお花もわたしの一周忌を目前にこの世から消えてしまいました。
その後、わたしの一周忌も過ぎ、お盆も過ぎ、あのチョコウランが甦ったちょうど一年後に、今度はお母さんが帰らぬヒトになってしまったのです。
そして、その直後、再びチョコウランさんが花を咲かせたのです♪
しかも豪勢に6ヶもです♪
世間一般から見たら、6ヶのお花の『なんて倹しい蘭なのでしょう』と云われるのでしょうか?
もう、鉢の中には栄養なんか無いのにです。
確かに最盛期には20~30ケもの花が咲いてました。今は6ヶです。されどこのお家のこの劣悪な環境と栄養不足の用土にも拘わらず、且つ、お花の育成に無関心なおトしゃんを相手にしてです。
おトしゃんは、もうお目目を書かなくなりました。書かなくてもお花と共に居るわたしが見えるように成ったようです♪
そして、一人の寂しいお正月に華やぎをもたらしてくれるお花の気持ちを考えてました。
そして、何かをつぶやいていました。
今は、このお花がお家でのおトしゃんの話し相手なのです。
おトしゃんには、どうしてここまで頑張って咲いてくれるのか?お花の気持ちを図りかねているのです。
「だれに頼まれて咲くのぉ?」
『わからない』
「チョコにぃ?」
『わからない』
「ぁ、お母さんにたのまれたのかい?」
『わからない』
『そろそろ咲くよ』
『咲いたよ』
「ぉぉえらいねぇ~」
『まだ咲くよ』
「2ヶも咲くのぉ~」
『もっと咲くんだよ』
「ぅわぁ~ありがとう~」
「ずぅぅっと~ずぅぅっと~咲いていてちょうだいなぁ~」
『そのうち花の命もおわるよ』
『そして生ゴミになるよ』
「悲しいけれどしかたがない、忘れないよ~」
『・・・・・・』
「・・・・・・ん」
わたしは、耳も脳ミソも無いチョコウランさんとは簡単なお話はともかくとして、難しいお話をするのはかなり無理な事ではないのかと思いました。
なのに、お花さんに語りかけるのは、お花さんを通して、わたしやお母さんに語りかけたいのでしょうねぇ・・・
投稿者 choko : 2011年02月01日 13:25