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2011年08月19日
命が流れる・・・
お盆休みの後半、雨がシトシト降ってました。
傘をさしての散歩も悪くないなぁ~と、おトしゃんと梅公園をうろうろしてました。
ぁぁ・・・どうしたのでしょう???前方に、大勢の老若男女さんが傘をさし川面を見つめているのです?
何事なのでしょうか?
水遊びの御子様が溺れたのでしょうか?
それとも、世をはかなんだ何方様かが橋から身投げをしたのでしょうか?
でも、おじさんが長靴姿で川に入っているような浅い流れです?
耳を澄ますと、、、南無南無南無無南無南無とお経のようなものが聞こえてきます?
何事だろうと近寄って見ると・・・
老若男女の足元には行燈のようなものが待機してます。
あッ、もしかしてこれは・・・・
世間で俗に云う『灯籠流』なのではないでしょうか?
60余年生きてきたのに、おトしゃんはこういう行事を見たことが無かったのです。
期待に胸を震わせていると、20~30m上流より・・・
ロウソクの灯りでボンヤリ光っている灯籠が嬉しそうにゆらゆらゆらと、二つ五つと流れてくるではありませんか♪
さぁ、これから本格的に流れに乗って大海を目指そう・・・との気分になったとたん、網が灯籠をとうせんぼしてました。
自力でこの網を乗り越えるすべもない灯籠はこの行き止まりで、もがくばかりです・・・
川の中のおじさん達は、これらの灯籠をそのまま流し河川を汚染しないように気遣いして回収していたのです。
関係者の老若男女さんはどのような想いを灯籠に託していたのでしょうか?
わたしは、短かくも精一杯生きた、わたしの生涯とこの流れ行く灯籠を重ね合わせて遠い昔の何かの懐かしさを感じてました・・・
ゆぅらゆらゆぅらゆらと灯をともしながら去っていく姿は命の姿のようでした・・・
投稿者 choko : 2011年08月19日 12:49