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2012年06月24日

ぁぁどんどん、記憶が遡る・・・

 例によって、おトしゃんは皆んなと一緒に山登りに行くのです。
 濃い霧の中、ゴツゴツした岩をヨロヨロとよじ登るのです!
 ガレ場の上の方では、皆んなが待っていてくれるのです♪

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 今回は久しぶりで正しい登山が出来たのです♪
 おトしゃんにとっての正しい登山とは、頂上で宴会をすることなのです♪

 人参+玉葱+羊肉+豚腸のごった煮を頂くのです♪
 お野菜も豊富なとってもヘルシーなご馳走なのです♪

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 こうして、山のテッペンでビールを頂きながらの宴会が幸せなのです?
 どうしてなのでしょうか?
 リュックサックの中に詰められる程度の楽しみが、調度良い幸せなのでしょうね♪

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(上記写真三葉提供はS支部長)
 
 山を歩きながらA先生は、花の写真を撮ってました・・・
 皆んなには見えないのに、『私を撮して頂戴』と云う花の声が聞こえているのです♪


 その、花の声が聞こえるA先生から先日、以下のコメントを頂きました。
・・・・・・・・・・・・・・・・
 (チョコウランの写真と文章が残って、後日、珍しい植物を研究し
ている研究者の目に留まり、重要文献として扱われるようになることを秘かに願っています。)
・・・・・・・・・・・・・・・・

 ぁぁぁぁ、突然、おトしゃんは、大昔の記憶が甦ったのです・・・
 今では物置のように荒れ果てた書棚の片隅から、急に何かを思い出し、古びた書籍を引っぱり出しました・・・
 故澁澤龍彦氏の著作です・・・

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 とてつもなく懐かしい・・・『フローラ逍遥』です♪
 そうなのです!あの澁澤龍彦氏は珍しい植物の研究家でもあったのです♪


 もし、彼が存命中に、あの『ワンワンの会社勤務⑤』のA先生の巻末のチョコウランの記述を目にしたら、何と感激したことではないでしょうか・・・、愁いを含んだあのチョコウランのお目目の写真は、もし『続、フローラ逍遥』が刊行されたとしたら、彼がもっとも好む対象として、どれほどか愛おしみ、掲載してくれたのではないのか・・と、おトしゃんは言ってました・・・

 そんな訳で、書棚を引っ掻き回していたら・・・、
 こんなのが、亡霊のように出てきました・・・
 1974年刊行の『日本庶民生活史料集成』(全20巻)です。

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 おトしゃんの想いは、どんどん過去に遡ります・・・
 四十数年前におトしゃんに澁澤龍彦氏の著作を薦めてくれたのは、あの早坂氏なのです・・・

 早坂氏が歴史を研究する上で、ぜひとも必要な文献。。と聞いたおトしゃんは、お家の増築資金を銀行から借り入れる時に一緒に、この本の全巻の購入費も上乗せしたのです♪

 当時のお金で一巻16000円でした・・・
 ・・・歴史にも興味が無いので、おトしゃんはこの全集はパラパラ見た程度でした。
 全編、目を凝らして読んだ早坂氏は、おトしゃんとビールを頂きながらこの本の要旨を語ってくれたそうです・・・♪

 今、おトしゃんは改めて熟読しようと思ったようですが、時すでに遅しです・・・お目目がイカレテ、残念なのです♪

 40年間、おトしゃんとビールを飲んで、お互いに下手な囲碁を打ちながら、素面の時は「三閉伊一揆」の研究をされていた早坂氏、その彼の著作や研究資料を岩手県の田野畑村が守って展示してくれる事になりました。

 ・・・そして、その方面から、おトしゃんに、一度、来ませんか?と打診があったのです!
 おトしゃんは、故早坂氏の親族でもなければ、共同研究者でもなんでもないのです。 たんなる野次馬のようなものなのです。でも、彼のあの頃の心を語れる生き残りなのです?

 と云うわけで、26日、生涯で初めて、仕事以外の旅立ちなのです・・・
 行き先は、三閉伊一揆のあの田野畑村に早坂氏の亡霊と、40年前の自分に会いに行くのです・・・

 あの『日本庶民生活史料集成』は全編、田野畑村教育委員会に寄贈したはずでしたが、12巻目が出てきたので、その残った一冊の本を持って、早坂氏の心のお骨を収めに行くのです。
 早坂氏が取り憑かれた『万六』の故郷に・・・


 
 

 

投稿者 choko : 2012年06月24日 17:00

コメント

A先生。

 改めて、あの本を見てみると、『日本庶民生活史料集成』を発刊したあの当時の我が国の復興への底力や希望のようなものを感じます。現在でしたら、出版側も読者側もエネルギーが不足ではないかと思ってしまいます・・・
 こうして資料として大切にされるのも、古文書から連なる「紙で出来た本」ゆえなのですね!
 電子BOOKでは、何世紀?残るのでしょうか??
 


投稿者 チョコのおトしゃん : 2012年06月25日 14:38

空ママさん。いつもありがとうございます。

 早坂氏が健在だった頃に一緒に行くべきでした。
 そのうちに・・・と思いながら、結果的に私一人で行くことに成ってしまいました。思いついたら即実行なのでしょうね。そう云う意味で、悔いを残さぬように、山登りの頂上宴会は実行するようにしてます(笑)

投稿者 チョコのおトしゃん : 2012年06月25日 14:20

 田野畑村行ですか。田圃に野原に畑の村か、と意味もなく村名を見ています。1巻16000円で20巻か、40年前の給料はいくらだったろうか、とこちらは計算で頭を使っています。今日は花フェスタのランのテント会場で、チョコウラン、いやコチョウランの売り場で、ランの花と売り子のお姉さんの写真を撮ってきました。

投稿者 A : 2012年06月24日 22:24

故早坂氏と、おトしゃんの素晴らしい関係が伝わってきます・・・
すごい書籍ですね・・・
宝物ですね。
素晴らしい思い出と共に、楽しい旅行となります様に祈っています。

それにしても、自然の中で頂く食事は本当においしそうですね。
自然の空気が何よりのごちそうですね。

投稿者 空ママ : 2012年06月24日 20:35

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