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2012年07月03日

がったんごっとん大旅行 最終回 

 あれこれ用事も終え、田野畑村から宮古市に向かいます。
 途中、高い山、深い谷が幾重にも連なります。
 昔は、それはそれは大変な難儀を強いられた道だそうです。

 現代では、天空に橋が架かってます。(写真は田野畑村HPから)

p_10_shiino.jpg

makisawa_b.jpg


自動車を停めてもらって、橋の上から谷底の縦長写真のようなものを写してみました。
谷底から120mもの高さだそうです。
恐ろしい高さで、眩暈がします。

 (↓②観光関連)
s-tani120m.jpg

 あの震災後、明日への希望を断たれたヒトが、何人も、ここから飛び降りた・・・そうです・・・
 なんとむごいことでしょう・・・
 

 田老漁港の世界最大級の防波堤は、それなりに頑張ったのです・・・しかし今回の未曾有の大津波で、あちこちが破壊され流され喪失されてます・・・

 (↓③震災関連)
DSCN0010.jpg

 ビルの高さほどもある巨大防波堤に登ってみました。

 (↓③震災関連)
s-DSCN0004.jpg

 ここから見る光景は一部の高台の建物以外は、失われて基礎コンクリートの土台が残り、そこに悲しく、ペンペン草が茂ってます。海側には、仮のプレハブ漁業設備の建設中です。
 (防波堤の交差点から撮したパノラマ写真です。)

 (↓③震災関連)
GOPR0941 Panorama.jpg

 ↑ の パノラマ写真は ↓ の地図の X 字型の防波堤の交差点で撮したものです。
 写真をマウスで右クリックし、 [ 新しいウインドウで開く ] をクリックしてパノラマ写真を表示して、地図と一緒に見ると、現地に佇む感じが得られると思います。
 ②の部分、③の部分があちこち破壊されてます・・・

PK2011082202100107_size0.jpg
 
 険しい山や谷を越えて生きる人々、圧政に立ち向かい誇りを持って生きる人々、海の恵みを大切にして生きる人々、そんな生きる営みを、一瞬にして葬り去る、大自然、それでも、堤防を築き、それを流されても、めげないで生きる人々、・・・大自然とヒトとの壮大な交響曲が聞こえたような気がした三閉伊の旅でした♪

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 帰路、新青森駅までは、例の『うなぎ』に似ているとバカにした新型新幹線です。
 
 (↓①駅弁・鉄道関連)
s-DSCN0166.jpg


 函館からは、ゴロンとした『巨大おたまじゃくし』型の列車に乗り換えです。

 (↓①駅弁・鉄道関連)
DSCN0175.jpg

 函館で購入の駅弁は『みがき鰊弁当』です♪

DSCN9976_2.jpg

 この後は札幌まで乗り換えも無いので、少しお仕事をしようとノートパソコン取り出し・・・・・・・・・・・しようと思ったら、ぁれれ???・・ナイのです!カバンの中にもわたしのお腹の下にも何処にもナイのです???ノートパソコンが???

(↓①駅弁・鉄道関連)
DSCN0171.jpg

 大変な事が起こりました!
 何処に忘れたのでしょうか?
 例の『うなぎ型新幹線』に忘れたようです?
 昔、工事現場で働いていたおトしゃんは、荷物を持って移動する時は必ず沈着冷静に指差確認をしていたはずなのです???
 どうしてなのでしょうか?

 これこそ、『はやぶさ』を『うなぎ』とバカにした祟りだったのです!
 それ以外考えられません。
 やはり『はやぶさ』は、気分を害していたのでしょう・・・
 おトしゃんが『うなぎ』・・・と言った時、ガタン!と怒りで震えてましたから・・・
 ぁぁ・・・因果応報。。。没法師。。。ですね♪

 このような時はどうしたらいいのでしょうか?
 車掌さんのおじさんに、これこれしかじか話しました。
 JR北海道の車掌さんはJR東日本の担当の方と連絡を取り『はやぶさ』の座席に忘れていたパソコンを見つけてくれました。
 新青森駅まで取りに行けないので宅配便で送ってもらうことにしました♪

 3日後、無事に届きました♪
 当然、送料は着払いで受取り側の負担ですが、梱包の箱代や手間代は請求されてません。とっても申し訳なく、ありがたく好意を受けました♪


 (↓①駅弁・鉄道関連)
DSCN0181.jpg

 昔の大一揆、その心を受け継ぐ心、それを守り未来に受け渡す心、忘れ物を届けてくれる心・・・

 『がったんごっとん大旅行』をして、おトしゃんは、改めて、思ったようです。ヒトは信頼に値するものだ・・・と。

・・・・

 ところで、早坂さんの亡霊はどうなったのでしょうか?
 おトしゃんは、わたしに言ってました・・・
 「
  もともと、あそこには、早坂さんの亡霊は居なかったのだよ!
  実は早坂さんの亡霊は私の背中に張り付いていたようだった・・・
  最近、登山の度にリュックサックが重く感じていたのもその影響があったようだ・・・
  今回、あの資料館の早坂文庫に入って、胸が締め付けられた、あの瞬間、私の背中から彼の亡霊が離れ、早坂文庫を永遠の居場所にしたようだ・・・
  そのせいか?こないだの登山では背中がとっても軽く、快適に歩けた♪
 」
 
 と、人生の重荷を下ろしたように、喜んでました。
 と、云うことは、亡霊には、そこそこの重さが有るのですねぇ♪

 ・・・でも、背中がスースーする、なんだか寂しいかもしれない・・・言ってました。
 
 わたしは、囁きました・・・
 「
  おトしゃん・・・
  寂しくなったら、またあそこに一緒に行きましょう!
  早坂さんやわたしと生きた頃の記憶がアザヤカに甦えりますよぉ♪
 」
 と。

 ※
 盛岡のTさん。田野畑村民俗資料館のSさん。たくさんお世話になり、ありがとうございました。
 

 



投稿者 choko : 2012年07月03日 17:33

コメント

hiroさん。
 
 いつも、チョコの動画を作って頂き、ありがとうございます。あの中のチョコの台詞は泣けてきます・・・
 練習会参加、ぜひ来て下さい。いつの日かには大通り公園で演奏して、投げ銭を受けたいと考えてます。帽子は既に購入して準備は出来てます♪お一人様でも観客の前での演奏経験をするのは、大変勉強になります♪
 

投稿者 チョコのおトしゃん : 2012年07月05日 09:27

A先生。

 これからは、小学一年生のように、持ち物に名札を付けなければならないようです!。服にも付けて自分が誰なのか忘れないようにしなければ・・・。
 堤防の内側からは海は見えませんでした。
 高台に住むといっても、そのような場所も限られているし、堤防と云っても今回のように自然の力に屈するし、たしかに今後どうするか悩みますね・・・
 これからも彼の亡霊に振り回されるかもしれません。それも、彼との付き合いが続いていると思うことにしてます♪
 
 

 

投稿者 チョコのおトしゃん : 2012年07月05日 09:18

今週末は練習でしょうか ?
天気が良ければ見学と・・・

投稿者 hiro-20 : 2012年07月03日 23:03

パソコンを車内に忘れましたか。でも、戻ってきてよかった、よかった。私も最近は忘れ物が多くなって(忘れるというより紛失で、どこで無くしたののかもはっきりしなくて)困ったことです。
 パノラマ写真で見ると、巨大堤防で、こんな堤防があると、海岸沿いに住んでいても堤防内からは海が見られないというのが実感できます。今後の防災は、巨大堤防で力ずくで津波を押し戻す方向に行くのでしょうかね。それとも住むところを全部高台にする方法を採るのでしょうかね。関係者は迷うでしょうね。
 重い早坂氏の亡霊を運ぶ仕事ご苦労様でした。

投稿者 A : 2012年07月03日 21:05

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