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2012年12月18日
ここで暮らしてもいいと思うような人肌の温もりが伝わる汐見駅
日高本線の汐見駅ですが・・・
原野の中の踏切の横にポツンと暇そうに建ってます・・・
同じ、日高本線の大狩部駅・絵笛駅・浜田浦駅と同じようにブロック造りの駅舎です。
でも、それらの駅とは異なり、なんと玄関には外気を遮断するアルミ製の立派な引き戸が有るではないですか♪
外壁もおしゃれに薄いクリーム色のような色に塗装されていたのが分かります。
建坪が同じような日高線ブロック造駅3兄弟は、どなたも玄関ドアが無かったですからねぇ・・・ドアが有る!だけでも格が上に生まれついたのでしょう・・・か?
ドアが有ると威風堂々と見えるではないですか・・・
ここの沿線の『ドア無しブロック造駅』を見続けていたので、こうしてしっかりドアが設置されている姿を見て、おトしゃんは・・・「立派な駅に成ったなぁ~」と感涙に咽んでました?
誰も居ないのですが、礼儀として「こんにちわぁ~ おぢゃましますぅぅ~ 」と声を掛けて駅舎の中におじゃましました。
さすが、現役の駅です、壁には運賃表・発車時刻表が誇らしげに掛かってます。
フト、目線を落とす・・・と、
あれまぁ・・・鉄道マニアさんのお宝の『駅ノート』が大切に保管されてます。
ページをめくったら、お人形さんの漫画が描いてありました。
そうなのです、このお人形さんの座っているソファーは・・・?
このソファーなのです。
なんと、この駅には大会社の応接室にも無いような立派なソファーが有るのです?
しかも、ふかふか座布団を枕にして、備え付けの清潔そうなタオルを被ってお昼寝をしても良いような配慮までされているのです♪
少し汚れてはいますが、壁には『布製多数ポケット付小物入れ』のようなモノも掛かってます。
お掃除道具や除雪用具も用意されていて常に清潔・整理整頓等の配慮を欠かさないように心構えているようです♪
窓はなんと特殊気密仕様ガラス窓で、寒さが入り込まないようです。
壁も豪華に木製内張りをしてあります。
いったい、どなた様達がこの駅舎に、このような心遣いをしているのでしょうか?
関係者の方々の真心が伝わってくるではありませんか。
新品ではないが、お古の家具でも精一杯の心で旅人をおもてなそうと云うような人肌のような温かみが伝わってきます♪
多少、椅子の布地が裂けてますが、それは致し方ない事です・・・
決して・・・粗大ゴミを持ち込んだように(は)思えません!
駅のホームに立つと、原野の遙か彼方へ続く線路が見えます。
ここは、荒れ野の中のオアシスのようなものなのかもしれません・・・
ホームの乗降の場所には、小さいながら屋根までありました♪・・・
このように健気に頑張っている汐見駅で列車を待っていると、心が温かく成るのではないでしょうか♪
この駅におじゃましていると昔の暮らしを思い出し、なんだか懐かしく成る様な気がする・・・ここで暮らしても良いのではないだろうか・・・とおトしゃんは騒いでました。
もしかして・・・おトしゃんは人肌のようなものが恋しいのでしょうか・・・
マイホームの原点が見えたのでしょうか?
ここで暮らすとすれば、家賃とかは誰においくら支払う(も)のでしょうか?
投稿者 choko : 2012年12月18日 11:41