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2013年04月24日
語る言葉もないお見舞い・・・
彼が入院している病院の７階からの眺めです。
この病院の７階は緩和ケア病棟です。
手稲山はまだ白い雪です。
あっちの方に彼のが住んでいたお家があります。
おトしゃんは今月初め彼に、窓から見える美しい朝日の写真を撮って彼のブログに載せたらどうだろろうか・・・と提案してました。
朝は無理だったのかもしれません・・・
でも、がんばって夕日の写真をブログに載せてくれました・・・
今日も、おトしゃんはお見舞いのふりをして彼に会いに行きました。
片手をあげて「ヤァ・・・」と言うだけです・・・
お見舞いであれば、「たくさん食べて、元気に成れ」とか、「退院したら焼肉とビールで小宴会をしよう」とか言って励ますのですが・・・
お互いそんな話は無意味なのを知ってます・・・
おトしゃんは宗教家でないので、救いの言葉を知らないのです・・・
前回訪ねたとき彼は、「医師から許可を頂いて、日本酒３０ｃｃを氷で割って、晩ご飯のおかずを酒の肴代わりにして飲んでいる♪」と、にっこりしてました・・・
でも、それも、もういい・・・と言ってました・・・
「パソコンを使うかい？」と訪ねたら、「ウン」とかすれた声で言ったので、おトしゃんは、パソコンで彼のブログを見れるようにセットしました・・・
でもベッドから起き上がれないのです・・・
他には、なにも語ることも無く、黙って居ました・・・
彼は静かに目をつむって黙って居ました・・・
休憩ロビーに彼が彼のブログに載せた鉢植えの花が咲いてました・・・
おトしゃんも、彼のまねをして花の写真を撮りました・・・
いつまでも居てもどうしようもないので、帰る事にしました・・・
「元気に成れよ・・・」なんて言って別れられないので、何時もの帰りの儀式があるのです。
子供さんのように、2回手を振ってバイバイをするのです・・・
今日は、２回手を振をふるバイバイを念入りに２回しました・・・
合計４回もの充分すぎるバイバイです・・・
バイバイしながら何時も言う「またね！」は言えませんでした・・・
投稿者 choko : 2013年04月24日 15:57