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2013年08月03日

遠くの親友の死・・・

 今日、おトしゃんは会社の屋上から遠くを見て一日中ぼんやりしてます???
 
 昨夜、おトしゃんの携帯電話がピーピー鳴りました。
 画面を見ると神戸の親友のMさんからです。
 
 電話に出ないのに、おトしゃんは何が起こったのか一瞬に理解しました。
 Mさんから電話が来ることは絶対に無いからです。
 Mさんは病気で声帯を摘出し、声が出せないので、いつもメールでやり取りしてました。
 電話の向こうの声の主は、初めて話した彼のご子息様でした。
 「・・・、たった今、息を引き取った」との事でした。

 こんな事をブログに書くべきではないのですが・・・
 また・・・・親友が死んでしまいました。
 神戸で立派な串カツのお店を経営していたMさんです。

 お互い18歳の頃でした。
 長沼の高校を卒業後に札幌に出てきて美術学校に通っていたMさんと、小樽から札幌に来て、何処にも行くあても何もなくブラブラしていたおトしゃんが、共通の知人Yさんの借りていたお部屋に転がり込んで、その後暫くの間、一緒に暮らしていたのです。

 その後、Mさんは神戸の方に新しい人生を求め、札幌を去り、おトしゃんはそのまま札幌で生きてました。
 お互い無我夢中で働き、少し人生に余裕が出来てきてから、彼は思い出深い札幌に来られるようになりました・・・
 札幌に来るときには必ず、プロの技で作った、玉ねぎ抜きのわたし専用の特性串カツをおみやげに持ってきてくれました。
 「お店のお仕事が終わって、寝る前にチョコちゃんのブログを見てホッとするのが楽しみだよぉ」とわたしの頭をなでなでしてくれたものでした。
 
 2011年秋に来た時は、声を失ってました・・・
             
 昨年に来たときは、「もう、札幌に来ることは無いだろう・・・」と、おトしゃんとお別れの挨拶をしてました。
 これが今生の最後の別れ・・・と言いたくないおトしゃんは、「来年のお盆には私がそちらに遊びに行くよ」と、握手をして札幌駅で別れました。

 でも、お盆前に逝ってしまいました。

 
 彼と、暮らしていた頃の記憶・・・
 おトしゃんは何も覚えてません・・・
 写真の一枚もありません・・・
 何をどうして食べていたのか?
 家賃は誰が払っていたのか?
 当時、周囲に居たヒトはもう誰もいません・・・
 野良ワンワンのように暮らしてたあのアパートも壊されました。
 
 本当に在った出来事だったのか、それすらおぼろげです。
 ただ、お互いに精一杯頑張って生きていたような記憶だけは確かです。

 こういう時にこそボロボロと泣くことが出来るといいのですが、おトしゃんにはそのような悲しみの感情が湧いてこないようです。
 
 遠い遠いあの頃に彼と雑草のように生きていた微かな記憶がよみがえるだけです。

s-DSC_0406.jpg

  

投稿者 choko : 2013年08月03日 16:16

コメント

タックンママさん   空ママさん
 
 暗いブログの内容に(笑)にコメントをありがとうございます。

 一緒に暮らし、看病し、最後を看取った家族と別れるのとは異なる寂寥感がおそってきます。
 自分と同じ、遠い過去の記憶を共有している友が居なくなる事で、あの頃の出来事が事実だったのか夢だったのかすら定かでなく成る寂しさを感じました。
 写真もモノもヒトも存在しません。残っているのはおぼろげな自分の記憶だけです。

 彼は、一人で関西に流れ着いて、立派なお店を経営していたのですが、心は北海道に在ったようでした。
 彼には失礼かもしれませんが、そういう意味で、私も彼も精神的に『根無し草』のようなものなのでしょうね・・・
 しいて云うならば、私にとって、最高の戦友のようなものだったと、胸に刻んでます。

 

投稿者 チョコのおトしゃん : 2013年08月05日 16:32

なんだか、黄昏のような短い小説を読んでいるような不思議な気持ちになりました。さみしさというか、人生の時間のなんと短いことかな・・・と感じます。
私は、友人の少ない人間ですが、幼い頃からの友人が一人いて、数年ごとに一度会う程度なのに、不思議と心通じるところが、ずっと変わらないのです。彼女と私に人生は全然違うし、同じ空間を生きてきた訳でもないのに、会うと昔に戻れる・・・
友というのは、そんなものかもしれませんね。

ご冥福を心よりお祈りいたします。

投稿者 空ママ : 2013年08月05日 12:29

友を送る・・・
そんな年になったのですね。

先日の私の親友とは 高校時代からの付き合いです。
同じ時間を共有したのは数年間だったのかもしれませんが
姉妹の様な存在です。
あの頃の友は一生ものとも言いますものね。

友は去り そしてまた友は来たり

数年前からは・・・
友には会えるうちに会う
行きたい所は 行けるうちに行く

腰の重い夫には背中を押しています。

モエレ山公園は イサム・ノグチ氏の設計だったのですね。
次回の帰省の折には是非行ってみたいものです。

投稿者 タックンママ : 2013年08月03日 20:17

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