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2013年10月26日
劉連仁(リウリエンレン)さんの事・・・
お目目が芳しくなくなってからは、ほとんど本を読む事をしなくなったおトしゃんですが、なぜか今回は2冊ものの古びた本をアマゾンから購入して、昨日からお家に籠ってレンズを使って読んでます?
一冊目は、『劉連仁 穴の中の戦後』 野添憲治著 1995年出版 三一書房 ¥1700円です。
もう一冊は、『穴にかくれて十四年』 欧陽文彬著 三好一訳 1959年出版 新読書社 ¥200円です。
【各写真はクリックで拡大します】
『穴にかくれて十四年』は今から54年も昔の黒ずんだカビだらけの古本です。200円の価格が表示されてますが、今回は4000円でやっと調達した貴重な本です。
どうして、おトしゃんはお目目に多大な負担をかけてまで、カビ臭い本を読みたかったのでしょうか?
戦後、数十年の歳月が流れ、劉連仁と云う中国のヒトの名前を聞いて、知っているヒトも少なくなったようです。
あまり知らない方は北海道庁のHPに『劉連仁物語~当別の山中から~』と云うお子様向きのデジタル絵本が掲載されてます。
ところで、なぜ?おトしゃんは突然?劉連仁さんの事を調べはじめたのでしょうか?
こう云うことなのです。
1、何をトチ狂ったのか、おトしゃんは今後の人生を電力を購入しないでお家の太陽光発電所の電気のみで生きる決心をしたのです!
2、当然、太陽光発電のみではセントラルヒーティングも電力が不足するので使用不可なので、小さな芯上下式石油ストーブで冬を乗り切る計画なのです!
3、しかし、身も心も自分に優しいおトしゃんは、過酷な北海道の冬を乗り切る精神力が全く無いのです。
4、そこで劉連仁さんの事が閃いたのです♪彼は殺されるくらいなら逃亡しよう・・と、意を決して北海道の山に逃げたのです・・・
5、おトしゃんは、冬の低山を歩くのが好きで、山の上でテントを張って焼肉やビールを頂いてよろこんでいるのです・・・しかし、劉連仁さんはボロを纏って、底のない長靴を履いて、食料も燃料も、何も無い極限の状態で13年間もの気の遠くなるような孤独な時間を冬の北海道の山中で生きぬいたのです!
6、と云う訳で、おトしゃんは、劉連仁さんの極限で生きた事実を少しでも学び、自分の今冬の生きぬく精神力を強くしようと思ったのです・・・
下の写真は、昭和33年2月に、当別の山中で保護された時の写真と、13年間故郷の中国に帰ろうとさまよった経路です。
おトしゃんは、「今年、パノ鉄のお仕事で北海道内をあちこち巡ったので、この地図は実感できる」と深い深いため息をついてました・・・
冬の穴ぐらから保護された時に穴の中に有った、彼の命を支えた生活用品です。
おトしゃんは、劉連仁さんの状況を極限まで想像し、彼が真冬の山中の真っ暗な穴ぐらの中で、寒さと、飢えと、絶望と闘って膝を抱えて震えている姿を思い浮かべてます・・・
おトしゃんだったら・・・・・・・・・・・・・・泣き出して気が狂って、凍てつく雪の中で凍死なのでしょうと・・・
劉連仁さんは冬の北海道で13年間、漆黒の闇の穴の中、膝をかかえて、満腔の絶望と飢えと寒さと孤独に耐えて生き抜いたのです・・・
投稿者 choko : 2013年10月26日 17:50
コメント
タックンママさん。
北海道に住んでいる身としては、冬山で越冬するなんて信じられませんでした・・・
寒さ、飢え、暗闇、そして孤独。自分が何処にいるのかも判らないのです・・・
劉連仁さんは2回自殺を試みたそうです、ボロボロの縄しかなく切れてしまったそうです・・・
私も「イワン・デニーソビッチの一日」を思い出しました。
アマゾンから古書として入手できます。
私は、横井庄一さんや小野田寛郎さんの本も発注してしまいました(笑)
A先生のおっしゃるように暖衣飽食の時代故に、極限を生き抜いた精神を自分の支えにしたいのかもしれません。
投稿者 チョコのおトしゃん : 2013年10月28日 10:18
劉連仁さん 横井正一さんを思い出しますね。
厳しい北海道で越冬するのは想像を絶します。
私もソルジェニーツインを読み返したいのですが~
実家に残っているかなと・・・?
やっぱりアマゾンかな?
昔の文庫は字が小さくて 老眼鏡だけでは一苦労です。
投稿者 タックンママ : 2013年10月27日 21:43
A先生。
本を読んでくださるとは、嬉しい限りです。
火曜日にご自宅に着くように郵送します。
来月に中国に行かれた時に、劉連仁さんは現在の彼の国ではどのように記憶されているのでしょうか?
機会があったら聞いてみて来てください。
本には毛沢東主席にも会ったと書かれてました。
彼の冬の生活(?)も本に詳しく記述されてます。
私でしたら3日ともたないです。。。
投稿者 チョコのおトしゃん : 2013年10月27日 16:28
くんちゃんママさん。
素晴らしい事です。
劉連仁さんとマザーテレサさんが同時に思い浮かべるとは♪
暗闇の中で凍えながら飢えに耐えている姿を想像すると、私でも涙が出そうになります。
温かいスープでも持って行って手を握って、飲ましてあげれたら・・・と、思ってしまいます。
戦争の酷さ、人間の愚かさ、人間の強さ、等々・・・
ぜひ、読んでください。
私は、この件、もう少し詳しく調べてみます。
投稿者 チョコのおトしゃん : 2013年10月27日 16:18
後で本貸してください。冬は家で暖衣飽食の生活ですが、精神に少しは喝を入れるために読んでみたい。それにしても、劉さんは冬の食料はどのように調達していたのかが謎です。
投稿者 A : 2013年10月27日 05:03
こんばんは
穴に の方、図書館に予約しました。読んでみたいとおもいます。おとしゃんとはちょっと違いますが、ほんの少しだけですがマザーテレサの生活に近づけたらと思います。
投稿者 くんちゃんママ : 2013年10月26日 22:26