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2014年02月24日
実家のようなものだった山荘・・・
昨夜のニセコ山荘最後の夜は、例えが芳しくないのですが「お通夜」のようでした・・・
泣いたりすることはないのですが、この山荘での20年間のたくさんの方々との交流の思い出話が尽きることはありませんでした・・・
おトしゃんは、ニセコ山荘最後の夜は2階で寝ることにしました。
この山荘は壁も床も柱も全てカラマツで出来てます。
もちろん2階のホールもカラマツ製です!
温泉のお風呂の壁も浴槽もカラマツです♪
( ↑ S支部長撮影)
20年間お世話になった浴槽の板には湯の花が染みてます。
おトしゃんは、とろ~んとした湯に浸かってくつろぎながら見ていた板の木目模様は終生忘れないと言ってます。
天上を支配する巨大ムカデのように、いつも見ていたそうです?
大事な事は忘れても、そういうことは忘れられないものなのでしょうね・・・
ストーブの前はわたしの特等席でした・・・
おトしゃんは、脳裏に焼き付けようとしてます。
真ん中のカラマツの柱がこの山荘のシンボルでした。
建築の専門家のS会長は、お部屋の真ん中にこのように柱を立てたお家を作りたかったそうです♪
この山荘は、オーナーのS会長の夢の形だったのです・・・
S会長は最後に万感の思いで、この柱を撫でてました・・・
・・・これで、家中に微かに漂うカラマツの清々しい香りと共に、お部屋の思い出の見納めです・・・
再度、例えが芳しくないのですが、告別式のようです。
皆なで、 粛々と、お部屋を片付け、お掃除をしました。
最後に・・・S会長がしっかり鍵を掛けます・・・
3度も、例えが芳しくないのですが、お棺の蓋を閉めるようです・・・
もう・・・2度とお部屋を見ることはありません・・・
S会長の背中から万感の思いが伝わってきました・・・
いつだって、背筋をまっすぐ伸ばし、前を見て歩くS会長が、何故か?うなだれているようにわたしは感じました・・・
いよいよ、ニセコの「協和山荘」と最後の別れです・・・
わたしも、小さな声で「ありがとうございました・・・そして、さようなら」とお礼を言いました。
N支部長もS支部長も思い出を写真に撮り、ブログに載せてくれました。
形見分けと云う事で山荘で使っていた碁盤を頂いてきました・・・
何故、この山荘にこれほどまでの思い出があるのでしょうか?
約20年前、仕事の事だけしか考えないで生きてきたおトしゃんにS会長は、ここの非日常空間に誘ってくださり、心を癒やすことの大事さ、登山等で足腰を鍛錬することの楽しさを教えてくださったのです♪
わたしが、生まれたのもこの頃でした・・・
お母さんが長期入院をするようになってから、休日にお家でボンヤリ過ごしているわたしとおトしゃんを何度もこの山荘に誘っていただき、温かい食事まで御世話になってました・・・
有る意味で、あの山荘はわたしとおトしゃんには、家族と一緒に居るニセコの実家のようなものだったのです・・・
わたしとおトしゃんの思い出がいっぱい詰まっているのです♪
わたしの生きていた頃の最後のニセコ山荘研修会の写真です ↓
でも・・・時は流れ、時代もヒトも変わっていきます・・・
『ワンワンの会社勤務ニセコ山荘の章』、のページは、これでお終いです。
投稿者 choko : 2014年02月24日 10:00